自己肯定感が下がるとワーカホリックになる理由

野心や目標を持ち、意欲的に仕事をする人がワーカホリック(仕事中毒)になることがあります。医師のローゼンマンとフリードマンによる性格分類のタイプAの人は、ワーカホリックになる傾向があります。→性格タイプの詳細はこちら

自信と意欲にあふれるタイプAですが、自己肯定感が下がるとどうなるのでしょうか? 実は、さらにワーカホリックになる恐れがあるのです! 

今回は、自己肯定感が下がるとワーカホリックになる理由を解説します。

・「完璧主義」が自己肯定感を下げる

タイプAは、完璧主義者な傾向があります。自分や周りの人に対する理想が高く、完璧を求めます。

ミスが起こらないように作業を進めたり、納得できるまで書類を作り込んだりするため、仕事時間が長くなってしまいます。

ですが、どんなに頑張っても、ひとつもミスを出さないのは不可能だといえます。完璧主義な人はそれが耐えられず、失敗やミスをするごとに自己肯定感が下がってしまいます。また、「次の仕事で挽回しよう」と考え、これまで以上に仕事に没頭してしまいます。

・自己肯定感が下がると他人の目が気になる

自己肯定感が高いときのタイプAは、「自分が正しい」と考えるところがあります。相手が年上の人でも自分の考えを主張し、自発的に行動を起こします。これは、人の目をあまり気にしていないからこそできることです。

ところが、自己肯定感が下がると人の目や評価が気になり始めます。これはタイプAに限らず、自己肯定感が低い人に見られる傾向です。

すると、「言い過ぎてしまった」と反省したり、相手の気持ちを想像したりして、仕事が手につかなくなります。効率が悪くなってしまい、仕事に時間がかかってしまいます。

それから、周りの人が残業しているのに、ひとりだけ先に帰ったら評判が悪くなるのではないかと心配し、長時間労働をしてしまうこともあるでしょう。

・仕事を優先してプライベートに時間を割けない

ワーカホリックは仕事を優先するあまり家庭を顧みないなど、生活に支障をきたすことがあります。

自己肯定感が下がっているときは、プライベートな時間も仕事のことが頭から離れなくなってしまいます。「ほかの人に迷惑がかからないように」と資料を持ち帰り、夜遅くまで仕事をすることがあります。

すると、オンとオフの切り替えができないためにストレスがたまってしまいます。肉体の疲れもなかなかとれず、仕事のパフォーマンスが下がるという悪循環を引き起こします。

・ワーカホリックにならないために

ワーカホリックにならないためには、1日の行動計画を事前に立てておくことが大切です。イレギュラーなことが起こったときも対応できるよう、時間に余裕を持たせるのがポイントです。

終業時刻になったら、「今日はここまで!」と区切りをつけて、プライベートな時間を楽しみます。すると、リフレッシュができ、疲れもとれます。そうすることで、自己肯定感も高まります。

良い仕事をするためにも、趣味を楽しむ、家族や友達と会話をするなど、プライベートな時間を充実させましょう。

ワーカホリック

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