仕事は3人組ですると良い!?自己効力感が上がるチームでの働き方
チームの人数が多くなると、ついサボってしまう。
そんな経験はありませんか?
個人の功績がそれほど評価されないチームでの仕事の場合、モチベーションが下がってしまうことも……。
でも、それでは楽はできても自己効力感は上がりませんよね?
今回は、自己効力感を上げるチームでの働き方についてお伝えします。
・人数が増えるとやる気がなくなるって本当?
ドイツの心理学者リンゲルマンが綱引きを使って、こんな実験を行いました。
1対1、2対2、3対3、8対8という人数構成で綱引きをします。
すると、人数が増えるほどひとりが出す力が減ることが分かりました。
この結果から、チームの人数が増えるほど働かなくなったり、行動しなくなったりする傾向があるといえます。
これを心理学では「リンゲルマン効果」と呼んでいます。
・大人数のチームで手を抜かない方法とは?
つまり、チームでの仕事でモチベーションを保つには、自分を律する必要があるということです。
自分自身の行動をコントロールする「自己統制的自己効力感」を高めることで、自分に自信が持てるようになり、仕事への意欲も上がりそうです。
そのためには、すすんで役割を見つけることが肝心です。
議事録の作成やスケジュール管理など、「誰かがやるだろう」と思わずに立候補しましょう。
上司や先輩から頼まれた仕事をするのではなく、自発的に行動を起こすことが自己統制的自己効力感を上げるコツです。
・3人組で仕事をするとサボらなくなる!?
先輩とコンビを組んで仕事を進めることはよくありますよね。
2人組で仕事をする場合、能力の差は小さいほうが良いとされています。
AがBよりもかなり有能である場合、対等な関係を築くのは難しいといえます。
ふたりの関係は常にAがリードして、BはAの指示に従うようになるでしょう。
2人組で自己効力感が上がるのは、ライバル関係にあるときです。
相手に負けたくない気持ちが仕事への意欲につながります。
さらに効果的なのが、3人1組でチームを作ること!
2人の場合、関係が悪くなって仕事に支障をきたしたり、結託して不正をしたりする可能性があります。
一方、3人組の場合は自分の利益を守るためにほかの2人を観察して、均衡をとろうとします。
これを「ナッシュ均衡」といいます。
たとえば、AとBが手柄争いをしているとします。
どちらか一方に手柄を独り占めされるのは、Cにとっても不都合です。
そんな状況にならないために、Cがみんなで協力するように働きかけます。
ライバル視するよりも仲間意識を持つことでパフォーマンスも上がり、自己効力感がアップするはずです!