挫折で失った自信を取り戻す「エンダウト・プログレス効果」とは?
難しい仕事にチャレンジしたい!
けれど、壁が高過ぎると挫折してしまい、自己効力感も下がります。
今回は、難し過ぎる課題に取り組んで心が折れたときに、自信を取り戻す方法をお伝えします。
・新たな挑戦は自己効力感を下げる!?
初めて取り組む仕事や、これまでよりもレベルが高い仕事を任さると、ワクワクしますよね。
ところが、やり始めたはいいものの、難易度が高くて心が折れてしまいそう……。
そんな経験がある人は多いのではないでしょうか。
そんなときは、「前に進んでいる」という感覚を味わうようにします。
というのも、「こうなりたい」という理想が高ければ高いほど、現実と理想のギャップを感じてしまうからです。
努力しているのにまったく上達や前進していないように感じて、焦ってしまったり、やるべきことが山積みで憂うつになったりします。
すると、「自分には能力がない」と思い、自己効力感が下がってしまうのです。
・「エンダウト・プログレス効果」とは何か?
そんなときは、最初の一歩を小さくするのがポイントです。
「これくらいだったら、自分にもできる」と思えるくらい、簡単なことから始めましょう。
すると、少しずつでも前に進んでいるのを感じられます。
小さなステップを積み重ねることで自信が持てるようになり、モチベーションも上がります。
これを、「エンダウト・プログレス効果」といいます。
「エンダウト・プログレス」とは、「丁寧にお膳立てされた進捗がもたらす効果」という意味です。
いきなり大きな目標や課題に取り組むのではなく、「これならできるだろう」というお膳立てされた課題に向かって努力し、ひとつずつ丁寧に取り組んでいきます。
課題をクリアしたら、自分自身を褒めることも大事です。同僚や周りの人と一緒に取り組むのもおすすめです。
「この程度のことで喜んではいけない」と思うのではなく、前進している喜びを分かち合う仲間がいると挫折しにくくなりますよ。
・壁にぶつかったときは初心に戻る
ある程度までは進んだものの、壁にぶつかってしまうこともあります。
そんなときは、課題を以前のレベルに落としましょう。
新しい課題は難し過ぎたのかもしれないと考え、これまでやってきた内容を復習します。
基礎をやり直すことで、理解できていなかった部分を見つけるとか、自分の強みや弱点に気づく場合も。
つまり、復習は後戻りしているのではなく、前進しているということです!
難しい課題を前に自己効力感がダウンしてしまったときは、ぜひこの方法を試してみてくださいね。