モチベーションと自己効力感が上がる「WOOPの法則」とは?
やりたいことがあるけれど、うまくいくかどうかわからない。
頑張りたいのにやる気が起きなくて、自己嫌悪に陥ってしまうことはありせんか?
やる気や行動にストップをかけてしまうのは、「できないかもしれない」と自己効力感の低さが原因かもしれません。
今回は、目標に向かって努力したいのに邪魔をしてしまう心理と自己効力感の上げ方についてお伝えします。
・やる気が出ない原因!? WOOP(ウープ)の法則とは?
アメリカの心理学者エッティンゲンが長年研究して体系化したがの、WOOP(ウープ)の法則です。
目標を達成する方法について考える場合に使われることが多く、ネガティブな考えをプラスに変えられるのが特徴です。
以下の4つのステップを順番に考えていきます。
1.希望(Wish)
2.結果として起こること(Outcome)
3.希望を邪魔する要因(Obstacle)
4.障害が起こったときの対策(Plan)
3のObstacleがネガティブに考える原因です。
その気分をPlanで具体的な対策をとることにより、ポジティブな気分に変換できるというわけです。
・WOOPの法則を使って難関試験に合格する!
あなたの目標が資格の取得だったとします。
ですが、その試験はとても難しく、受からないのではないかと不安になっています。
その場合の目標や気持ち、対策をWOOPの法則に当てはめて考えると……
Wish 資格を取得したい
Outcome 資格を活かせば、できる仕事が増える
Obstacle 試験に落ちる
Plan 合格に必要な勉強時間を捻出し、毎日勉強する
となります。
試験に落ちるかもしれないという漠然とした不安は、勉強の邪魔をします。
自己効力感が低いときは「自分はできる!」という自信が持てず、余計にObstacleが邪魔をすることも……。
すると受験を諦めてしまったり、焦りだけが募ってしまったりします。
そうすることで自己効力感がさらに低下してしまいます。
だから、ネガティブな気分になったときは、Planを行動に移すことが肝心です。
・WOOPの法則を使うときのポイント
最初から高い目標を掲げると挫折する恐れがあるので要注意。
まずは「これなら達成できそう」と思える目標から始めるといいですね。
それから、具体的なPlanを立てるのも大事ですが、目標を達成できたらどんな結果(Outcome)が得られるのかをイメージするのも忘れずに。
これがモチベーション維持につながります。
やる気が出ないときは、「受からないかもしれない」という不安だけでなく、障害になるものがないかチェックしましょう。
たとえば、仕事が忙しくて勉強する時間がとれないというように。
その場合は、30分早く起きて勉強をする、予備校講師の動画を視聴して勉強のポイントを学ぶなど、できる範囲でプランを立てましょう。
そうして障害を取り除けば、前向きな気持ちで目標に取り組めるはずです。