自己効力感をアップさせる「認知的節約」の活用法とは?
クライアントへのプレゼンや上司への提案を頑張ったのに、「もっと簡潔に」と言われてしまった。
トラブル対応で焦ってしまい、判断ミスをした。
そんな空回りが続くと、自己効力感が下がることも……。
だけど、それを回避する方法があります。
今回は「認知的節約」について解説します。
この脳の機能を知っていれば、プレゼンもトラブル対応もうまくいき、自己効力感がアップしそうですよ!
・人はなぜ、考えることを節約するのか?
脳は多くの情報を処理しているので、1日が終わる頃にはすっかり疲れています。
そのため、脳が疲れたとき、または疲れさせないために、考えること自体を節約しようとします。それが、「認知的節約」です。
認知的節約の方法は、過去に成功した行動を繰り返す、周りの人の行動を真似る、楽な選択をする、問題を簡略化するといったものがあります。
つまり、あまり考えないようにするということです。
・トラブル時に認知的節約が起こるとどうなる?
急なトラブルが起こり、迅速に対応しなければならない。
そんなときは、次の行動をじっくりと考える時間がありませんよね?
それは、認知的節約が起こりやすいときでもあります。
だから、(自分で考えずに)怒っている顧客の言う通りにしたり、その場しのぎの言い訳をしたりすることも。
また、「過去はこれでうまくいったから」と成功体験やマニュアルにこだわり、臨機応変な対応ができなくなる場合もあります。
誤った判断をしないためには、まずは心を落ち着けることが肝心です。
また、普段からトラブルを想定して、どのような対応をするのか考えておくのもおすすめです。
同じ部署やチームのメンバーでアイデアを出し合えば、いざというときに連携がとれて、焦らずに行動できます。
・認知的節約を活かしてプレゼンを成功させる!?
クライアントや上司に「もっと簡潔に」と言われるのは、相手が疲れているせいかもしれません。
また、膨大な量の情報や選択肢があると、認知的節約モードに切り替わってしまいます。
だから、あえて認知的節約の特徴を活かした提案をするのが成功の秘訣です。
たとえば、同じ業界の成功事例を見せる、選択肢を3つにしぼる、すっきりとしたレイアウトの資料を作り、重要な情報を強調するというように。
脳が疲れていないときは、「これを採用したらどうなるか?」と具体的にイメージします。
一方、節約モードになっているときは、それほど深く考えずに採用を決めるということも!
脳の認知的節約機能を知っておけば、最初の関門を突破できそうです。