ストレスを軽くして自己効力感を上げる「チャレンジ反応」とは?
仕事でミスをしたとき、あなたはどのように感じますか?
「自分には能力がない」と落ち込む人もいれば、自信を失ってしまう人もいます。
反対に、「次こそは成功させてやる!」と意欲がわいてくる人もいるでしょう。
そんなやる気がわいているときが、自己効力感を上げるチャンスです。
今回は、「チャレンジ反応」の解説と自己効力感の上げ方についてお伝えします。
・ストレスを感じたときこそチャンス!?
ストレスを感じたときや、仕事でミスをしたときに、気分が落ち込む人は多いと思います。
一方、やる気に燃えるという人もいるでしょう。
それは心がストレスに「チャレンジ反応」を起こしている状態です。
チャレンジ反応とは、ストレスの反動として「何かに挑戦したい」という気持ちがわいてくることをいいます。
ストレスを受けるとホルモンの一種である「アドレナリン」が分泌されます。
アドレナリンには意欲や集中力の向上、身体能力が高まるといった作用があります。
だから、ストレスを感じているにも関わらず、元気がわいてくるのです。
・ネガティブな出来事が起こったらどうする?
よくない出来事がきっかけとなり、それが起こった反動で大きな事を成し遂げることを、「リバウンド効果」といいます。
たとえば、大事なプレゼンで失敗をしてしまい、契約がとれなかったとします。
それでストレスを感じた場合、人によって示す反応はさまざまでしょう。
プレゼンに苦手意識を持ち、違う仕事をしたいと思うようになるかもしれません。
それがきっかけとなり、ほかの分野で才能を発揮することもあるでしょう。
ですが、才能を発揮してから自己効力感が回復するので、時間がかかってしまう恐れがあります。
それに比べれば、気持ちを切り替えてリバウンド効果を狙ったほうが、ストレスや自己嫌悪を長く引きずらなくてすみそうです。
・リバウンド効果を成功させる方法
「次のプレゼンでは失敗しない!」というチャレンジ反応が起こったときがチャンスです。
そのやる気を活かして、具体的な対策をいくつも考えるようにしてください。
上司や先輩、取引先の担当者など、周りの人の意見に耳を傾けることも大事です。
ただし、ネガティブになっているときは、人の言葉に傷ついてしまうもの。
ですから、チャレンジ反応が起こってから、意見やアドバイスを求めるといいですね。
次のチャンスに向けて準備を整えていると、次第に自己効力感が回復してきます。
すると自信を持ってプレゼンができ、さらに「自分はできる」と思えるようになるでしょう。