マウンティングは自己効力感を下げる!マウントをとりたくなる心理?
ライバルにマウントをとられてムッとした。
「すごい」と言われると思って自慢話をしたら嫌な空気になった。
人間関係って難しい。
そんな風に感じる人は多いのではないでしょうか?
良い人間関係が築けると、社会的自己効力感が高まります。
今回は、うっかりやってしまう恐れがある「マウンティング」の心理についてお伝えします。
・なぜ、人はマウントをとりたがるのか?
「マウンティング(マウントをとる)」とは、対人関係で優位に立とうとするための言動です。また、相手を威嚇するという意味もあります。
その人よりも上に立ちたい、相手や周りの人に認めてほしいという強い気持ちがマウンティングを引き起こします。
心理学では、優越感は劣等感の裏返しだといわれています。つまり、マウントをとる相手を見下しているようで、本心ではその人に負けるのを恐れているということです。
だからこそ、相手や周囲の人よりも優れている点をアピールして、認めさせようとするのです。
それに対して、マウンティングを受けた側は、「この人よりも自分のほうが劣っている」と感じます。「劣っている」というレッテルを貼られたようで不快感を抱くことも。
これが、人間関係がうまく築けなくなる原因です。
・マウンティングと自己効力感の関係とは?
本人はマウンティングをしているつもりはないのに、なんだか言動にカチンときてしまう……。
そういった機会が多い場合は、あなた自身の自己効力感が下がっているのかもしれません。
周りの人と自分を比較する心理を、「比較意識」といいます。
比較意識には2つの種類があります。
「上方比較」は自分よりも優れた人と比べてしまう心理です。
自己効力感が高いときは、その人に対して憧れを抱き、称賛します。
ところが、自己効力感が持てないときは、嫉妬や怒りの感情を抱きやすくなります。
もう1つの比較意識である「下方比較」は、自分よりも劣っている人と比較する心理です。
自己効力感が高いときは、後輩や部下に対して安心感を持ったり、その人の頑張りを認めて誇らしく感じたりします。
一方、自己効力感が下がると軽蔑や哀れみの対象になります。
・うっかりマウンティングしないためには?
まずは、自己効力感を上げることが大事です。
小さなことをコツコツと続けて達成し、成功体験を積むといいですね。
他人と比較するのではなく、自分自身の長所や強み、これまでやってきたことに目を向けてみてください。
マウンティングされたときは、サラッと流しましょう。ムキになったり、相手を褒めたりするのはNG。
「そうなんですか、すごいですね。では、本題に入りましょう」というように、話題を切り替えるといいですよ。