なりたくない姿を思い描くと自己効力感がアップする!?
仕事や勉強を頑張れば結果が出せるし、自己効力感も高まる。
頭ではわかっているけれど、やる気が出ない。
できない自分が嫌になって、自己肯定感も下がる一方……。
そんなときは、あえて「こうなりたくない」という自分の姿を思い描いてみましょう。
ネガティブな気分を味方につければ、行動を起こせるようになり、自己効力感も上がるからです。
今回は、なりたくない姿を思い描くと自己効力感がアップする理由についてお伝えします。
・ネガティブな考えがやる気を起こさせるのはなぜ?
損をしたり、嫌だと感じたりすることは、できるだけ避けたいですよね?
そのように感じる人間の性質を「損失回避性」といいます。
「理想の自分になりたい」といったポジティブな感情よりも、「このままでは損失を回避できなくなる」という焦りや恐怖を感じたほうが、すぐに行動しなければという気持ちになります。
たとえば、「この保険に入れば安心ですよ」と言われても、月々の保険料を考えると加入を迷う人もいるでしょう。
ところが、保険に入っていなかった人が病気になって莫大な医療費がかかったという話を聴いたら、どうでしょうか?
自分もそうなったら困ると感じて、すぐに保険に入ろうとするかもしれません。
これが、損失回避性が行動を引き起こす理由です。
・避けたい状況を想像してみる
それでは、ネガティブな想像をしてみましょう。
勉強しないまま資格の試験を迎え、まったく問題が解けなかった。
プレゼンの準備が間に合わず、クライアントの質問にうまく答えられなかった。
そんな場面を想像すると、「これだけは避けたい」と強く感じるはずです。
そのときが行動を起こすチャンスです!
ただし、いきなり頑張ろうとせずに、少しだけ手をつけるのがポイントです。
参考書を1ページだけ読んでみるとか、プレゼンの準備ならパソコンは開かず、伝えたいことや盛り込みたい内容をノートに手書きするというように。
最初の一歩を踏み出せば、不安から解放されるはずです。
その小さな一歩の積み重ねが自己効力感を上げてくれるのです。
だから、最初から張り切り過ぎないことが肝心です。
・ポジティブなイメージに切り替える
「こうなりたくない」という姿を繰り返しイメージすると、潜在意識に刷り込まれてしまうので注意が必要です。
すると、どんなに努力してもそのイメージが離れず、緊張からミスをしてしまう恐れがあります。
最初の一歩を踏み出せたら、ポジティブなイメージに切り替えるようにしてください。
勉強が楽しくなっている自分や、自信を持ってプレゼンをしている姿を思い描きます。
すると前向きな気持ちになり、実力を発揮できますよ!