ギリギリはもう卒業!時間に余裕が生まれる「フレーミング効果」とは?
仕事を前倒しでやるつもりだったのに、締め切りを過ぎてしまった!
想定外のトラブルが起こり、締め切りに間に合わなかった。
そういったことが続くと、自己効力感が下がってしまいます。
でも、自分を律するのは難しいですよね……。
そんな人にぜひ試してみてほしいのが、「フレーミング効果」です。
今回は、早めに仕事に取りかかり、締め切りを守る方法についてお伝えします。
・「フレーミング効果」って何?
資格の勉強を始めたあなた。ところが、その試験はとても難しく、昨年の合格率はなんと10%未満だったことを知ります。
そんなとき、「合格できる人はわずか一握りだ」と考えると、勉強しても受からないのではないかと思えてきます。
一方、「合格者はいる。だから自分が合格する可能性はゼロではない!」と考えると、どうでしょう? やる気がわいてくるのではないでしょうか。
このように状況は同じでも視点を変えることを、「フレーミング効果」といいます。
・締め切りまでの表現を変えてみる
仕事を頼まれたときに、「締め切りまであと1ヶ月もある」と思うと、まだやらなくてもいいだろうと油断してしまいます。
ところが、「締め切りまであと4週間」と表現を変えるだけで、あまり時間がないという印象になります。
さらに、「締め切りまで1ヶ月もある」ではなく、「締め切りまで4週間しかない」と表現すれば、早めに取りかかろうという気持ちになります。
締め切りまでの時間は同じなのに、人を動かすのが「フレーミング効果」の力だといえます。
・分納のほうがいいのはなぜ?
ただし、締め切りが1ヶ月後である事実は変わりません。ほかの仕事をしているうちに、後回しにしてしまうことも……。
そんなときは、1週間ごとに4回の締め切りを設けます。
1週間後の締め切りは、1ヶ月後よりも近く感じます。すると、「今すぐ取りかからなければ間に合わない」と思い、優先順位が高くなります。
これは、より現在に近いものに重点を置く「現在バイアス」が働くためです。
このようにフレーミング効果を使えば、時間に余裕を持って仕事ができます。
1ヶ月後に締め切りを設定するのではなく、自分なりの締め切りを決めたり、クライアントに分納を提案したりするのがおすすめです。
締め切りを守ることで上司やクライアントから信頼され、自己効力感も上がりそうです。