忘年会をすると自己効力感ダウン!?年末の最適な過ごし方とは?
仕事もプライベートも忙しくなってくる12月半ば。
もっと仕事や勉強をしたいのに、忘年会やクリスマスパーティーの誘いを優先してしまい、時間がなくなってしまった!
つい飲み過ぎてしまい、自己嫌悪に陥ることはありませんか? ですが、後悔や自己嫌悪は自己効力感を下げてしまうので要注意です。
今回は、仕事よりも楽しいことを優先してしまう心理と自己効力感を上げる年末の過ごし方についてお伝えします。
・仕事と忘年会なら、忘年会を選ぶのは当然!?
就業後の時間を仕事や勉強にあてたいと思っていたのに、忘年会に誘われてしまった!
締め切りが迫っているわけではなく、自主的にやろうとしていた仕事や勉強をする予定だったら、そちらをやめて忘年会を優先する人は多いでしょう。それが人間の自然な心理だからです。
人は現在に近いことほど効用(メリット)を大きく感じます。そして、未来のことになるほど効用を小さく感じてしまうものなのです。
仕事や勉強を頑張っても、効果が出るのは未来です。それに対して忘年会は現在に近く、だからこそ魅力を感じます。
このように時間を判断基準として行動を選ぶことを、「時間的選好」といいます。
・2万円より1万円を欲しくなる心理
時間と価値に関して、こんな実験が行われました。
実験協力者に、「今すぐもらえる1万円と、1年後にもらえる2万円。どちらが欲しいか?」と質問します。
1年待てば2倍の金額がもらえるので、冷静に考えれば2万円を選ぶはず。ところが、多くの実験参加者は、今すぐもらえる1万円を選択しました。
なぜなら、今すぐもらえることに喜び(メリット)を感じるからです。
このように現在の効用を過大評価してしまう心理を「現在バイアス」といいます。
・自己効力感が下がらない年末の過ごし方とは?
この実験でわかるように、忘年会を選ぶのは当然の心理だといえます。
ですが、仕事をするはずだったのに忘年会を選び、自分の行動をコントロールできなかったことで、「自己統制的自己効力感」が下がってしまいます。
また、勉強したことで得られるはずだった「学業的自己効力感」もアップしないでしょう。
忘年会を選んでも自己効力感が下がらないようにするためには、食べ過ぎ、飲み過ぎに注意するといいですね。
翌日のパフォーマンスが下がらないように気をつければ、自己効力感が大幅にダウンすることはないはずです。
そして、思いきり楽しむのも大事なことです。
参加者との会話が弾めば、「社会的自己効力感」が上がります。
リフレッシュもできて、仕事や勉強への意欲もわいてきそうですよ!