自己効力感が上がりやすい性格がある?性格と自己効力感の関係とは?
自己効力感が上がりやすいのはどんな人でしょうか?
前向きな性格の人は自己効力感が上がりやすそうです。
では、自己効力感が上がるかどうかは、性格によって変わるのでしょうか?
今回は性格の4つの特徴と自己効力感の上げ方についてお伝えします。
・性格は生まれたときから決まっている?
性格は、キャラクター(気質)とパーソナリティー(特性)で形成されています。
キャラクターは遺伝や先天的に決められ、持って生まれたものだといわれています。
それに対して、パーソナリティーは後天的な特性で、3つの層によって形成されています。つまり、性格はこの4つの要素によって構成されているということ。
キャラクターが円の中心にあり、その外側に3つのパーソナリティーの層が重なっているところをイメージしてください。
・3つのパーソナリティーとは?
3つのパーソナリティーのうちキャラクターに最も近く、最初に形成されるのが、「気性」です。
気性は幼少期の家族関係によって作られます。姉や兄は妹や弟の世話をするため、「しっかり者」という気性を持つ人が多いでしょう。
その次が「習慣的性格」で、友達との関係や環境によって作られます。学校や塾、習い事での友達や教師との関係性、出身地の県民性などが性格に影響を及ぼします。
幼少期に友達と良い関係を築けると、初対面の人に自分から話しかけるとか、問題が起きても話し合いで解決するというように、積極的にコミュニケーションをとろうとします。
また、そういった経験が社会的自己効力感を高めてくれるので、自己効力感が上がりやすい性格になるといえます。
最後に形成されるのは「役割的性格」で、与えられた役割によって作られるものです。
本来は末っ子で甘えん坊だったとしても、職場で教育係になったのをきっかけにしっかり者になるというように、役割によって性格が変わるのが特徴です。
・自己効力感を上げる方法とは?
役割的性格は社会的に与えられた環境によって変わりやすく、自分の意思で変えやすい部分だといわれています。
引っ込み思案な人が営業職や接客業についたら、コミュニケーションにストレスを感じることがあるでしょう。
ですが、営業職を続けるうちに役割的性格が変わり、「話すのが楽しくなってきた」と感じると自己効力感がアップします。
一方、うまくできなくて落ち込む人もいるでしょう。その場合は、本来の性格に合った仕事を選ぶというのもひとつの方法です。
仕事を頑張っているのに自己効力感が上がらない人は、まずは本来の自分のキャラクターと3つのパーソナリティーについて分析するのがおすすめです。
そうすれば、自分の強みと弱点が見えてきます。強みを活かすことで自己効力感が上がるはずですよ。