劣等感を成長に変えて、自己効力感をアップする方法とは?
周りの人はうまくいっているのに、それに比べて自分はダメだ……と、落ち込むことはありませんか?
ですが、劣等感を抱くのが悪いわけではありません。むしろ、自分を成長させ、自己効力感を上げるチャンスでもあるのです!
今回は、劣等感を成長に変える方法についてお伝えします。
・なぜ、劣等感を持つと成長できるのか?
人は劣等感を持つことによって、自分の無力さを知る。
これは、「アドラー心理学」で知られるアドラーの考え方です。
今は周りの人よりもうまくできないけれど、人よりもできるようになりたいという気持ちを、「優越欲求」といいます。
この優越欲求を持つことで人は成長するのだと、アドラーは考えました。
ただし、劣等感や優越欲求は次のような心理に陥る場合があるので要注意です。
・こじらせ注意!「劣等コンプレックス」とは?
自分の劣等感にこだわったり、劣等感を言い訳にしたりする心理を、「劣等コンプレックス」といいます。
たとえば、外見に劣等感を持っている人がいたとします。
外見を磨く努力をしたり、自分から人に話しかけたりせず、「恋人ができないのは外見が悪いからだ」と決めつけるのが劣等コンプレックスです。
それから、周りの人への優越感を追い求める「優越コンプレックス」という心理もあります。
外見が良くないから恋人はできないけれど、ルックスが良い人よりも収入は多いというように、優越感を抱くために仕事を頑張り、自慢したがります。
たとえ外見が変わらなくても、交友関係を広げる努力をすることで「社会的自己効力感」がアップするはずです。
仕事で好成績をおさめた場合、通常であれば自己効力感が上がるでしょう。
ところが、コンプレックスを克服していないために、ほかのことで認められても自己効力感が上がりにくくなってしまいます。
・劣等感を成長のチャンスにする方法
「補償」とは、努力して劣等感を克服しようと行動することを指します。
たとえば、友達に比べて勉強ができなかった場合、勉強を頑張って成績を上げることで劣等感を克服する人もいれば、スポーツや音楽などの別の分野で努力して勉強ができないことを補おうとする人もいます。
外見が良くなくてもトークスキルを磨いて異性と仲良くなるのも補償行為です。
劣等感を成長のチャンスに変えるのは「努力」です。
同僚に仕事の成績で勝とうと努力するのもいいですが、自分の得意分野を見つけて違うアプローチをするのもアリです。
そして、行動を起こした自分の頑張りを認めることが肝心です。
すると劣等感がなくなり、自己効力感もアップしますよ!