「コンフリクト」の3つのタイプと自己効力感との関係とは?

優柔不断な自分にイライラしてしまう。

そんなお悩みはありませんか?

2つの事柄で迷うのは、葛藤が生じるからです。

今回はその葛藤(コンフリクト)について解説します。

コンフリクトの特徴を知れば、決断を下すスピードや正確性が上がり、自己効力感もアップしますよ!

・コンフリクト(葛藤)はなぜ起こる?

どちら(どれ)を選べばいいのか決められない状況をコンフリクト(葛藤)と名付けたのは、心理学者のレヴィンです。

コンフリクトは、欲求を満たすための選択肢の間で生じるものです。

その選択肢は「接近」と「回避」という要因を持っています。「接近」とは魅力を感じるもの、「回避」は避けたいものをいいます。

コンフリクトには、この要因の組み合わせによる3つのタイプがあります。

タイプ1: 接近 × 接近

魅力を感じる選択肢のうち、どれを選べばいいか悩むのがこのコンフリクトです。

接近と接近でのコンフリクトは、一度決断すれば葛藤はなくなるという特徴があります。

たとえば、同じ日に別の人から飲み会に誘われたとします。一方は異業種交流会で、もうひとつは同業の情報交換会です。

どちらにも同じくらい興味があり、葛藤した末に一方を選んだ場合は決断に満足します。なので、選ばなかった選択肢について考えることはそれほどありません。

このタイプのコンフリクトが起こったときは、より興味をひかれたほうを選択するとか、先に誘われたほうを選ぶというようにマイルールを決めておくといいですね。

そうすれば、スピーディーに決断できるでしょう。

タイプ2: 回避 × 回避

このタイプのコンフリクトからは、なかなか抜け出せません。

たとえば、資格の試験が近づいているとします。勉強はしたくないけれど、不合格も嫌だというのがこのタイプです。

どちらも避けたいので葛藤する時間が長くなりがちですが、過去に勉強して合格した経験がある学業的自己効力感が高い人は、このコンフリクトが生じにくいでしょう。

このコンフリクトが生じた場合は、5分間だけ勉強してみるというように、行動のハードルを下げるのがおすすめです。

タイプ3: 接近 × 回避

このタイプのコンフリクトからは、なかなか抜け出せません。

1つの選択肢に接近と回避の両面があるときに生じるコンフリクトです。

たとえば、残業せずに飲みに行きたい(接近)けれど、明日の仕事が増えてしまう(回避)というように。

ほかにも、「食べたいけれど太りたくない」など、葛藤から抜け出しにくいのが特徴です。迷っているうちに時間が経ってしまい、自己嫌悪に陥ることも……。どちらを選んでも、自己効力感が下がるかもしれません。

そんなときは、「今回はこちらを選ぶ」というように、その時々の状況や気分で決めるといいですね。そうすることで、自己統制的自己効力感が上がりますよ!


迷っている状態が長く続くと、ストレスを感じます。

コンフリクトが生じたら選択肢を接近と回避にわけて、メリットやデメリット、自分の気持ち(欲求)などを書き出しましょう。そうすれば決断が早くなり、自己効力感もアップしますよ。

コンフリクト

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