成功体験がなくてもOK!自己効力感を高める6つの要因とは?
自己効力感を上げるためには、成功体験をすることが肝心です。
では、成功した経験がなければ自己効力感が持てないのでしょうか?
そうではありません!
自己効力感を生み出す基礎となる、「先行要因」があります。
それらを先に経験すれば、自己効力感を持てます。
今回は、6つの自己効力感の先行要因について解説します。
1.達成体験
取り組んできたことを最後までやり遂げ、達成したり、成功したりした体験をいいます。
時間や労力をかけてやり遂げた経験は大きな自信になり、自己効力感も高まります。
2.代理体験
自分以外の人が達成したり、成功したりした体験を観察することをいいます。
達成体験は自分による行動ですが、自分ではない人の体験によって自己効力感が持てます。
自分自身と境遇や能力、取り組んでいることが似ている人の体験談を聴く、または近くで見るのが効果的です。
3.言語的説得
周囲の人から、「〇〇さんならきっとできる!」と励まされたり、褒められたりすることです。
未経験のことに挑戦するときや、まだ結果が出ていない段階では、不安になることもあります。
そんなときに前向きな言葉をかけられることにより、「できそうだ」と思えるようになります。
4.生理的情緒的高揚
お酒を飲んだときに気が大きくなる人がいますが、まさにその状態です。
生理的に感情が高ぶることにより、自己効力感が高まります。
ただし、「これがないと自己効力感が持てない」と酒や薬物などに依存する恐れがあるので注意が必要です。
飲酒などをしなくても、感情が高揚すれば自己効力感につながります。
その仕事がうまくいったところを想像するとワクワクするというのが感情の高ぶりです。楽しみな感情がわいてくれば、「成功させる」という気持ちが強くなるでしょう。
5.想像的体験
自分自身や他者の成功を想像することをいいます。
まだ体験していなくても、イメージすることでやる気がわいてきます。
成功している状況や、そのときの自分自身や周りの人の感情や表情などをリアルにイメージするのがポイントです。
6.承認
他者から認められることも、自己効力感を高める要因となります。
行動や人間性などを褒められると自信が持てるようになり、まだ達成していないことに対してもポジティブな気持ちで取り組めます。
自己効力感を高めたいときは、まずは先行要因を強化しましょう。
なかでも、周りの人といいところを褒め合う「承認」や、励まし合う「言語的説得」は、気軽に取り入れられます。
ポジティブなコミュニケーションをとることで人間関係も良くなるので、ぜひ試してみてくださいね!