オンラインで実践! コロナ禍での社会的自己効力感の高め方
集中して仕事に取り組みたいけれど、職場では仕事を中断させられることが多い。
電話がかかってきたり、部下や後輩に質問されたり、上司から急な仕事を頼まれたり……。
コロナ禍でテレワークが普及し、そうしたわずらわしさを感じる機会が減り、快適に仕事ができるようになった人も多いでしょう。
ところで、ここで問題です。自己効力感が高まるのは、ひとりで仕事に取り組んだときでしょうか? それとも集団で力を合わせたときでしょうか?
今回は、コロナ禍での社会的自己効力感の高め方についてお伝えします。
・テレワークと職場では、高まる自己効力感が違う!
個人で集中して仕事を進め、それが成果につながると自己効力感が高まります。
このときに高まるのは、「自己統制的自己効力感」です。
一方、職場でチームの人と力を合わせて物事を成し遂げたときに高まるのは、「社会的自己効力感」です。
周りの人とコミュニケーションをとることや、得意分野で能力を発揮する代わりに苦手な部分を別の人に助けてもらうというように役割分担することで社会的自己効力感が高まります。
・オンラインで社会的効力感を高める方法
社会的自己効力感を高めるためには、人との関わりが必要です。なので、オンラインでは実際に会って話すよりも社会的自己効力感を得にくいといえます。
ですが、まったく高まらないわけではありません。
オンラインで自己効力感を高めるポイントは2つあります。
1つ目は、非言語コミュニケーションです。
テレワークではチャットで連絡をとり合うことが多いですが、ビデオ通話をするときは笑顔を見せる、表情を豊かにするなどして、相手に気持ちを伝えます。
また、相手が話しているときに下を向くのではなく、まるでその人が目の前にいるかのようにうなずき、相づちを打ちます。
うなずく姿を見ることで、相手は話を聴いてくれているという安心感と、自分が話している内容に共感してくれていると感じます。
まったく声が聞こえないと話している人が不安になるので、「なるほど」や「うんうん」といった相づちを打ちましょう。
そうした非言語コミュニケーションにより相手と心が通じ合い、社会的自己効力感が上がります。
・意見交換が社会的自己効力感を高める理由
2つ目は、意見交換をすることです。
職場や社会には、さまざまな価値観を持つ人がいます。自分とは違う考えを持つ人とうまくやっていくことで、自己効力感が高まります。
ですが、ただ相手に合わせるとか、自分の考えを押し通そうとするのではなく、ディスカッションをしてお互いの考えを理解することが肝心です。
ひとつの議題について話す、または同じ本を読んで感想を言い合うというように、意見交換をする機会をつくりましょう。