自己効力感の3つのタイプと高め方とは?
自己効力感を高めたいけれど、どのような行動をとれば高まるの?
そんなときに参考になるのが、自己効力感のタイプです。
自己効力感には3つのタイプがあるといわれています。
今回は、その3つのタイプを解説し、自己効力感を高める方法をお伝えします。
1.自己統制的自己効力感
「自己統制的自己効力感」とは、自分自身の行動をコントロールできる自己効力感をいいます。
このタイプの自己効力感が高まると、未経験のことや前例がない仕事であっても、「できるはず!」と考えて積極的に行動できます。
≪このタイプの自己効力感の高め方≫
数値目標を立てて行動することで、自己統制的自己効力感を高められます。
自分の行動をコントロールすることで高まるので、新しいことに挑戦するよりも日常生活でできることがおすすめです。
たとえば、「1日5,000歩は歩くようにする」とか、「アイデアを30個出す」といった目標を立てるといいですね。
また、継続することも達成感につながるので、その日の成果や感じたことなどをノートやアプリに記録しておきましょう。
2.社会的自己効力感
「社会的自己効力感」とは、対人関係における自己効力感をいいます。
これは乳児期から児童期においてもっとも発達し、大人になっても持続するものです。
子供の頃に自分から話しかけた人と友達になった経験があれば、初対面の人に対しても「仲良くなれるはずだ」と思い、積極的に声をかけられます。
また、社会的自己効力感が高い人は、相手の気持ちに寄り添うことができ、良い人間関係を築きます。
≪このタイプの自己効力感の高め方≫
幼少期や学生時代に人付き合いが苦手だったとしても、社会的自己効力感を高めることは可能です。
まずは多くの人に会うよりも、身近な人との関係を深めることで自己効力感を高めます。
そのときにポイントになるのは、「共感力」です。会話をするときは相手の話に耳を傾けます。途中で話を遮らず、否定しないようにします。
もちろん、自分とは価値観や意見が違うと感じることもあるでしょう。そんなときは、相手の意見を尊重しつつ、自分の考えを話すといいですね。
3.学業的自己効力感
「学業的自己効力感」は、学びや学習することに対する自己効力感をいいます。
勉強によって達成感を得た経験が、この自己効力感を高めます。
学業的自己効力感が高くなると、スキルアップのために勉強したり、仕事のノウハウを学んだりすることに前向きで、具体的な計画を立てて実行できます。
≪このタイプの自己効力感の高め方≫
まずは、「これができたらいいな」と思うスキルを習得しましょう。
たとえば、プレゼン資料のレイアウトを学び、もっとわかりやすい資料を作るというように。
小さなスキルアップを積み重ねることで学業的自己効力感が上がります。