自己効力感って何?「認知」を修正して自己効力感を高める方法
「自分はできる!」と信じる気持ちを、「自己効力感」といいます。
人生やビジネスにおいて必要なものです。
ところで、あなたは「自己効力感」が高いでしょうか?
今回は自己効力感とは何かを解説し、高める方法もお伝えします!
・「自己効力感」とは?
自己効力感とは、心理学者のバンデューラが提唱した概念です。
ある状況において自分は必要な行動をうまく遂行できるだろうと、自分自身の可能性を認知している状態をいいます。つまり、「自分はできる」と信じているということです。
自己効力感が高いと、物事に前向きに取り組めます。また、モチベーションが高い状態が続くので、物事をやり遂げることができます。
こうして成功を体験することでさらに自己効力感が高まるという好循環が生まれます。
これが、仕事をするうえで自己効力感を持つことが必要な理由です。
・自分の可能性を「認知」しているって、どんな状態?
「認知」とは、物事の受け取り方やとらえ方を示します。
同じ状況であっても人によって違う行動をとったり、ストレス度合いが異なったりするのは、それぞれ違う認知を持っているからです。
たとえば、2人の人が未経験の仕事を任されたとします。
「おもしろそう!」と受け取る人は前向きに取り組むでしょう。
一方、「失敗したらどうしよう」と受け取る人は、新しい仕事に不安やストレスを感じ、消極的になってしまうかもしれません。これが受け取り方(認知)の違いです。
認知は、もともとの性格や過去の経験によって作られます。
自己効力感が低い人は、認知を修正すれば高めることができます。
・自己効力感を高める認知の修正方法
自己効力感は過去に成功した実績がなくても持てるものです。
反対に、成功した経験があったとしても、「周りの人のおかげでうまくいった」とか、「運が良かっただけで自分は何もしていない」という受け取り方をしていれば、その経験は自己効力感につながりません。
ただし、認知を修正すれば自己効力感を上げることができます。
まず、過去の成功体験を思い出します。そのときに自分がとった行動を書き出し、結果に対して及ぼした良い影響や周りの人から褒められた言葉などを思い出します。
すると、自己効力感を持つ「根拠」が生まれます。たとえば、「計画を立てて作業を進めたから成功した」という根拠があれば、「自分は計画を立てて物事を進められる人間だ。それによって物事を成し遂げられる」という認知が生まれます。
未経験の仕事を任されたときも、「やったことがない仕事に不安は感じるけれど、計画を立てて取り組めばうまくいく」と思えて、前向きに取り組めるでしょう。
今、自己効力感が持てないなら、過去を振り返って認知の修正をするのがおすすめです。