重要なことを後回しにすると自己肯定感が下がる理由
やることがたくさんあって、いつも時間に追われている。
日々の仕事が忙しくて、本当にやりたいことが後回しになっている・・・・・・。
そんなことはありませんか?
実は、その状態が続くと自己肯定感が下がる恐れがあります!
今回は、重要なことを後回しにする心理と自己肯定感が下がる理由についてお伝えします。
・やりたいことを後回しにするのは当たり前!?
仕事の優先順位をつけるときに、あなたは何を重視していますか?
優先順位の付け方に関するこんな実験があります。
実験協力者に2種類の仕事と報酬を提示し、好きなほうを選ぶように指示しました。
A.作業の締め切り:5分後、完了後の報酬:10ドル、作業の重要度:低め
B.作業の締め切り:50分後、完了後の報酬:25ドル、作業の重要度:高め
すると、Bを選ぶ人に比べて、Aを選ぶ人がかなり多いという結果になりました。
・重要性よりも優先するのは「時間」
冷静に考えれば、作業時間が長くて報酬も高いBを選んだほうが得ですよね?
それなのにAを選ぶ人が多かったのは、締め切りが近かったからだといえます。
このように緊急性が高い物事を優先してしまう心理を「単純緊張性効果」といいます。
人間にはこのような心理傾向があるので、とっさにAを選んでしまうのも仕方がないというわけです。
ですが、これでは報酬もやりがい(重要性)も低いのに緊急性が高い仕事ばかりを優先してしまいます。
・自己肯定感が下がる理由と対策とは?
緊急性が高い仕事を優先すると、ほかのことをする時間がなくなってしまいます。
そのため、本当にやりたい事ができなかったり、時間が足りなくてタスクをこなせなかったりします。それが積み重なると、「自分はダメな人間だ」と自己否定するようになります。
また、緊急性が高くても重要性や報酬が低ければ、仕事をやり遂げても達成感を味わえないことも。これらのことが原因で、自己肯定感が下がってしまうのです。
そうならないためには、仕事を緊急性ではなく重要性で選ぶことが肝心です。
とはいえ、緊急性が高い仕事や作業をしてはいけない、というわけではありません。まずは何にどれだけの時間を使っているのか把握します。そのうえで取捨選択を行うのです。
月間予定を立てるときに、やりたいことに取り組む時間を確保しておくのもいいですね。プロジェクトごとの工程を管理するガントチャートを使うのがおすすめです。
後回しにしていたことに取り組めば、自己肯定感も上がってきますよ!