自己肯定感が下がったとき、人生の先輩に学ぶネガティブ脱出法
自己肯定感が低くなると、思考もネガティブになってしまいます。
すると、余計に肯定感が下がってしまうという悪循環に陥ることも・・・・・・。
今回は、悪循環が起こる理由と自己肯定感が下がり続けない方法についてお伝えします。
・ネガティブスパイラルの原因は「気分一致効果」
「気分一致効果」という心の働きがあります。
これは、ポジティブな気分のときはポジティブな感情が生じやすく、ネガティブな気分のときはネガティブな感情が生じやすいというものです。
気分とは、ある期間持続する感情の状態をいいます。やや漠然としているのも特徴です。
自己肯定感が下がることによる負の悪循環は、このように説明できます。
仕事で失敗してネガティブな感情になったとします。たとえば、ショックを受けるとか、くやしい、悲しいというように。
それがきっかけで自分に自信が持てなくなり、自己肯定感が下がります。すると漠然としたネガティブな気分が続きます。
ネガティブな気分のときはネガティブな感情が生じやすく、普段なら気にしないような些細な失敗や人の言動に傷ついたり、不安になったり、悲しくなったりします。
こうしてネガティブな感情になる機会が増えると、自己肯定感がさらに下がってしまいます。
・ネガティブになると優柔不断になる?
気分一致効果は、一時的な感情を引き起こすだけでなく、未来にも影響を及ぼします。
まず、現在の気分(感情)が過去に同じような感情になったときのことを思い出させます。
仕事で失敗したときなら、「あのときも、同じような失敗をした」と思い出し、余計に落ち込んでしまいます。
そして、「自分は仕事ができない人間だ」と思い込み、未来に対する判断に自信が持てなくなってしまいます。だから優柔不断になってしまうのです。
ですから、ネガティブな気分が続いているときは、できるだけ早く気持ちを立て直すことが大事です。
・人生の先輩に学ぶ、ポジティブになる方法
ポジティブな気分になる方法は・・・・・・、人生の先輩の考え方を取り入れることです。
年齢を重ねると若い頃よりも体力や運動機能、認知能力などが落ちてしまいます。
ところが、老年期を迎えた人は主観的な幸福感が高いといわれています。
その理由のひとつに、「社会情動的選択性理論」というものがあります。これは、老年期になるとネガティブな情報を避けて、ポジティブな情報を取り入れようとすることをいいます。
この理論を取り入れ、ネガティブな気分が続くときは、あえてポジティブな情報を見るようにするといいですね。
無理やり前向きに考えようとするのではなく、コメディ映画を見るとか、身近な人に自分の長所を褒めてもらうなど、ポジティブな感情が自然にわいてくるような行動をとるのがおすすめです。
うれしい気持ち(感情)になれば、気分一致効果によってポジティブな気分が続きます。すると自己肯定感も上がり、自分の判断に自信が持てるようになるはずです。
自己肯定感が下がっているときは、あえてポジティブな情報を選ぶことを心がけてくださいね!