完璧主義が失敗するとどうなる? 陥りやすい負のスパイラルとは?

完璧主義な傾向がある人にとって、失敗は大敵です。
では、完璧主義の人が失敗するとどうなるのでしょうか?

まず、自己肯定感が下がります。次に、失敗を恐れるようになります。

「これだったら成功するだろう」と思っていたのに失敗することもあるでしょう。すると、さらに失敗が怖くなるという負のスパイラルに陥ってしまいます。

今回は、完璧主義な人が負のスパイラルに陥らない方法をお伝えします。

・失敗と自己肯定感の関係とは? 負のスパイラルに陥る理由

失敗をすると、誰でも落ち込むものです。

完璧主義の人は失敗しないために入念な準備をするため、失敗でのショックが大きいといえます。

失敗の原因が自分にあったときは自分を責めて、「自分には能力がない」と思うようになります。こうして自己肯定感が下がってしまうのです。

失敗を恐れるあまり、「きっと成功するだろう」と想像できる程度の目標を立てます。ところが、それがうまくいかないこともあります。すると、「この程度のこともできないなんて」とガッカリし、さらに自己肯定感が下がってしまいます。

やがて新たな挑戦ができなくなり、小さな失敗をすることも許せなくなります。

・負のスパイラルに陥らない方法とは?

まず、「失敗」と「自分への評価」を切り離して考えることが大切です。

失敗してしまったという事実を受け入れ、その原因や対処法、失敗しないための対策を考えます。このときに、起こった出来事、事実を客観的にとらえることが肝心です。

そこに自分の評価や能力を加えないようにします。完璧主義の人は一度失敗すると、「能力がない」とか「すべて自分の責任である」と考える傾向にあるからです。

今後の対策を立てたら、その失敗については考えないようにします。

・失敗を恐れず、目的達成を意識する

「失敗する=自分はダメだ」と自己否定すると、「失敗しないこと」が目的になってしまいます。

ですが、目的は別のところにあるはずです。たとえば、商品の良さをプレゼンで伝えるとか、わかりやすい資料を作成するというように。

自己肯定感が下がっているときは、「能力が低いと思われたくない」という気持ちから、ひとりで仕事を抱え込みがちです。ところが、目的達成を意識すると、自分に足りない部分を周りの人に補ってもらうとか、人の意見を聞くといったこともできるようになります。

・まとめ ~自己肯定感が上がり、人間関係も良くなる~

完璧主義の人は自分にも他者にも厳しいところがあります。ですが、仕事や作業などの目的を明確化することで、周りの人と力を合わせ、コミュニケーションをとるようになります。その結果、人間関係が良くなります。

失敗しても周りの人が励ましてくれるので、自尊感情が満たされます。問題解決のための話し合いに積極的に参加することで、自己肯定感が上がります。やがて、「失敗しても挽回できる」と思えるようになり、失敗が怖くなくなるでしょう。

完璧主義失敗

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