自己肯定感が低い人はSNS依存になりやすい!? 「対人認知」とは?

職場や仕事で関わる人、友達や恋人などの身近な人とは良い関係を築きたいですよね。

良い関係でいるために、相手の意見や希望に合わせることもあります。ですが、それが「いつも」になると、相手に振り回されることに・・・・・・。

今回は、自己肯定感が低い人がSNS依存になりやすく、人間関係に疲れてしまう心の仕組みを解説します。

・自己肯定感が低い人がSNS依存になりやすい理由

自己肯定感が高い人は、自分の意見を持ち、相手に理解してもらおうとします。たとえ相手と考えが違っても話し合い、人間関係を作っていきます。

一方、自己肯定感が低い人は、相手に合わせようとします。人との衝突を避けようとするからです。相手に嫌われたり、評価が下がったりするような行動はとりません。

相手に合わせるためには、その人がどんな価値観を持っているのか知る必要があります。その人の情報を集めようとして、SNS依存になってしまうのです。

・その人のすべてを知りたい! 「対人認知」とは?

「対人認知」とは、人の外見や行動、職業、趣味、交友関係などの情報や噂などから、その人の性格や能力などを含むパーソナリティー全般を知ろうとする行動をいいます。

関わりのある人がどのような性格で、どんな価値基準を持っているのか知っておけば、相手に合わせやすくなります。そのため、自己肯定感が低い人は、「対人認知」の欲求が強くなります。

友達や職場の人などの情報は、その人と話すだけでなくSNSからも集めることができます。自己肯定感が低い人は、その人が好きなファッションや音楽を褒めたり、考え方に賛同したりして、自分の評価を上げようとします。

・相手を知るほど、自己肯定感が下がる理由とは?

相手のことを知れば知るほど、その人との付き合い方がわかります。だから、人間関係が良くなるように思えますよね?

ですが、複数の人の細かい情報をインプットし、相手が望む通りに行動しようとすると神経をすり減らしてしまいます。それでも、うまく立ち回れずに落ち込むこともあるでしょう。これでは自己肯定感は下がる一方です。

自己肯定感を下げないためには、SNSで相手のすべてを知ろうとしないことが大事です。それに、感情や価値観、好みなどはどんどん変わっていきます。

その人との会話で得た情報を参考にして、「自分はこう思う」とあなたの考えを話してみてください。相手はあなたの意見に興味を持ち、会話のキャッチボールが続くでしょう。すると、相手に合わせていたときよりも、「受け入れてもらえた」と感じられるはずです。

対人認知

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