ミスをして落ち込んだときの自己肯定感の高め方
自分を肯定するということは、他人を否定すること?
自己肯定感が高いってどんな状態?
人間関係で悩んだときや仕事がうまくいかないときなどは、「自己肯定感」がわからなくなることがあります。
ですが、自分を肯定することは他人を否定したり、批判したりすることではありません。
今回は、「自己肯定感が高い人」の考え方についてお伝えします。
・自己肯定感が高い人は他人を否定しない
自己肯定感が下がっているときは、自分に自信が持てなかったり、自分の能力を否定したりしてしまいます。
そのため、仕事や人間関係で問題が起こると、責任や原因を自分に求めがちです。
その一方で、他人を否定したり、厳しく批判したりする場合もあります。これは自己肯定感の低さの裏返しだといえます。
自己肯定感が高い人は、自分も他人も否定せず、自分自身と問題をわけて考える冷静さを持っています。
・上司からミスを指摘されたら、どう感じる?
あなたが作成した書類にミスがあり、それを上司から指摘されたとします。「ここが間違っているから、修正して再提出して」と言われたら、あなたはどのように感じますか?
自己肯定感が低いときは、以下の3つのように感じる傾向があります。
1.「自分には能力がないから間違えてしまった」と落ち込む
2.「わざとミスをしたわけじゃない。上司の指示が悪かった」と非難する
3.「上司が叱るのは、わたしのことが嫌いだからだ」と傷つく
・自己肯定感が低い人の思考とは?
上記の3つのように感じるのは、「上司から指摘されることで自分の価値や評価が下がる」とか、「ミスはするべきではない」という思い込みがあるからです。
また、「指摘されるのは恥ずかしいこと」と考えているので、ミスをした自分を責めながらも、恥ずかしい思いをさせた上司を非難します。
・自己肯定感が高い人の考え方とは?
自己肯定感が高い人は、ミスを指摘されても自分の価値が下がるとは考えません。だから、上司から指摘を受けたら、「知らせてくれた」と受け取ります。
ミスはしないほうがいいけれど、完璧に仕事をするのは限界がある。今の段階で修正できてよかった。というように前向きにとらえます。
落ち込んだときや上司への怒りがわいてきたときは、まずはそんな風に感じている自分の気持ちを受け止めましょう。
そのうえで、問題と自分自身への評価を切り離して考えます。上司はミスを指摘しただけで、あなたのことを嫌っているとか、能力がないと思っているわけではありません。
相手が自分をどう思っているのか心配せず、落ち着いてミスを修正しましょう。そうして成功体験を重ねることで、自己肯定感が自然と高まってきます。