「選択肢」が多いほど自己肯定感が低くなる!? その理由と対策とは?

自己肯定感が下がるのは、どんなときでしょうか?

仕事で大きな失敗をしたときや人間関係でトラブルがあったときなどは自己肯定感が低下した原因がハッキリしています。

それとは違い、特に何かがあったわけではないのに、「なんとなく自分はダメだと感じる」という場合もあるのではないでしょうか?

そう感じてしまう原因として考えられるのが、「選択肢」の多さです。

今回は、選択肢が自己肯定感の低下につながる理由と対策についてお伝えします!

・100%の満足と70%の満足、幸せなのはどちら?

現代は多くのことを自分で選択できます。人生における大きな決断から朝食のメニューまで、常に選択をしています。

モチベーションの研究などをしたアメリカの学者・シュワルツは、選択肢は少ないほうが幸せであると考えました。

シュワルツは、人を「マキシマイザー(最大化人間)」と「サティスファイサー(満足人間)」の2つに分類しました。

マキシマイザーは多くの選択肢の中から、「最高」のものを見つけなければ満足できない完璧主義者です。それに対して、サティスファイサーは、自分の価値基準を持っていて、それを「まずまず」満たしていればいいと考えます。

・「最高の選択」をしようとすると自己肯定感が低下する理由

マキシマイザーは、ひとつひとつの選択が正しくなければならないと考えます。そのため、決断にするのに時間がかかってしまいます。

ところが、その選択が間違っていたと後になってわかる場合もあります。また、「あのとき、こうすればよかった」と後悔したり、「~することもできたのに」ともっと良い選択肢が見つかったりすることも・・・・・・。

こうして自分が下した判断や選択に満足できず、自信を失ってしまうのです。これが、最高の選択をしようとすると自己肯定感が低下する理由です。

・自己肯定感を上げるために必要なこととは?

自己肯定感を上げるためには、「最高の選択が最良である」と考えないことが大事です。

たとえ「まずまず」の選択をしたとしても、その中にやりがいを見つけたり、工夫したりすることで達成感が得られるからです。

SNSなどで成功している人を見ると、今の自分とその人を比べて自己肯定感が低下してしまいます。これは、他人の選択が正しく、自分の選択が間違っていると感じてしまうせいです。

自己肯定感を上げるためには、「今の自分」に目を向け、すでに持っているもの(環境、能力、人間関係など)の良さを感じることが大切です。ただ満足するのではなく、それらをもっと有効に活用しようとすることで、「この選択は正しかった」と実感できます。

自己肯定感が下がっているときは、今の自分自身の「足りている部分」に目を向けましょう!

対策

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