悩みは午後に深くなる!? 自己肯定感は◯◯で変わる
自己肯定感が下がると悩みやすくなり、体調を崩してしまうことがあります。
また、体調が悪いのが原因で思考がネガティブになってしまうこともあるでしょう。
体調や1日のリズムは、そのときどきの「気分」に影響を与えます。
今回は、自己肯定感にも影響を及ぼす「気分」についてお伝えします。
・「気分」はどうやって決まる?
心理学者のセイヤーは気分を、「情動の背景にある持続的な感情」と定義づけました。また、そのときの心身の状態を測定するものであるとも言っています。
気分は体の調子や状態にも、深く関わっているということです。
人が持つ体内リズム「サーカディアン・リズム」は、午前中にエネルギーレベルが上昇し、13時頃にピークを迎えた後に低下していきます。
そのため、午前中はやる気に満ちあふれていたのに、夜や夕方頃にはエネルギーが切れてネガティブになりやすい傾向があります。
・自己肯定感が上がる「気分」は? 基本的な4つの気分とは?
セイヤーが定義した4つの気分と特徴について解説します。
1.平静-エネルギー
気分が良く、自信と活気に満ちあふれている状態。午前中にこの状態になりやすく、仕事をするのに向いている。
2.平静-疲労
締めきりに追われ、緊張感が高まっているときの気分。
アドレナリンが分泌され、心拍数が高くなる。
3.緊張-エネルギー
セイヤーが定義した4つの気分と特徴について解説します。
4.緊張-疲労
肉体的な疲労が精神的な不安や緊張、ネガティブな思考と組み合わさっている。
エネルギーは低く、緊張が高い状態で、午後にこの状態になる人がほとんどである。
今の自分の気分を客観的にとらえることで、考え事や仕事、休息に向いているかどうかがわかります。
・午後の悩みが深くなる理由とは?
セイヤーは深刻な悩みを抱える人を対象に、1日に5回、時間帯を決めて悩みについて考えさせるという実験を行いました。
すると、午前よりも午後のほうが深刻に考えていることがわかりました。
これは、午後になるとエネルギーが切れてきて、体が疲れているからだといえます。
一方で、時間帯にかかわらず、被験者が「緊張―疲労」の気分のときに悩みをより重大なこととしてとらえていることもわかりました。
つまり、「緊張-疲労」の状態にあるときはネガティブに考えてしまい、自己肯定感も下がりやすいということです。
これらのことから、まずは体の疲れをとること。そして、疲れているときは無理をしないことが大切です。
心身ともにエネルギーに満ちているときは、緊張をほぐすことが大事です。リラックスできるように体を動かしたり、気分転換をしたりしましょう。
そうすれば自己肯定感も仕事のパフォーマンスも上がりますよ!