自己肯定感が高いのはどちら? 内的統制型と外的統制型とは?
自己肯定感の高さ・低さは、その人の性格や思考パターンと関係があります。
今回は、2つの性格タイプを紹介します。
自分自身や身近な人の性格について知ることで、自己肯定感が下がったときに対処ができます。
ぜひ、チェックしてみてください!
・内的統制型 VS 外的統制型! あなたはどっち?
それでは質問です。
チームで取り組んでいた仕事でトラブルが起こりました。
あなたはどこに問題があったと考えますか?
「自分に原因がある」と考えるのは、「内的統制型」の人です。
このタイプの人は、成功したときも失敗したときも、原因を自分の中に求める傾向があります。
「何でも自分でコントロールできる」と思っているため、自分さえしっかりしていればミスを防げたと考えます。
責任感が強く、周囲の人から信頼されますが、ストレスを溜めやすいタイプでもあります。
それに対して、トラブルは環境や誰かのせいだと考えるのが「外的統制型」の人です。
このタイプの人は、成功しても、失敗しても、原因を自分の外に求めます。
「状況は自分ではコントロールできない」と思っているため、相手が悪い、タイミングが悪いと考え、「(自分では)どうしようもなかった」とあきらめる傾向があります。
「言い訳が多い」と周りの人に言われることはありますが、ストレスがたまりにくい人だといえます。
・内的統制型と外的統制型の特徴を知る
ハーシュとシェビの研究、ジョーの研究によって、2つの統制型には以下のような特徴があると報告されています。
《内的統制型の特徴》
・「人より優れている」と思っている(優越感を持つことが多い)
・忍耐強い性格である
・人に好感を与える
・知的能力、社会的適応力などが高い
・自分に自信があり、自尊心も強い(=自己肯定感が高い)
《外的統制型の特徴》
・(内的統制型より)他者から信頼されにくい
・(内的統制型より)自分に自信が持てない(=自己肯定感が低い)
・人に対して疑い深いところがある
・物事をあきらめやすい
・ミスが起きても責任をとらないため、人からの反感を買いやすい
・物事を独断的に決めるところがある
・それぞれのタイプの自己肯定感を上げる方法とは?
自己肯定感が高いのは内的統制型の人です。
粘り強く物事に取り組むので、成功体験を積むことができます。
その結果、「やればできる」という自己肯定感が高くなるのです。
ただし、失敗したときは自分自身を責め、自信を失ってしまいます。
そんなときは、「自分以外のところに責任や原因があったのではないか?」と検証することが大事です。
同じミスが起こらないように改善策を見つけることで、自信を取り戻せます。
外的統制型の人は、自分に自信がなく、自己肯定感は低めです。
自己肯定感を上げるには、まずは身近な人を信用して、頼ることが大事です。
心を開いて話せる先輩や、面倒見がいい上司などがいいですね。
自分に自信を持つためには、目標に向かってコツコツと努力します。
そばで見守ってくれる人がいることで、最後まであきらめずに頑張れますよ。
自分の力で達成したという経験が、自己肯定感を高めてくれます。
どちらのタイプにも長所と短所があります。
自分自身や身近な人の性格や考え方を知り、自己肯定感を上げる方法として役立ててもらえるとうれしいです!