うつ病の再発を防止する!? マインドフルネスとは?
ストレスを軽減する方法やリーダーシップ研修として注目を浴びているマインドフルネス。
マインドフルネスのセッションを行うことで、うつ病の再発を防ぐ効果があったという研究結果もあります。
今回は、マインドフルネスとストレスについてお伝えします。
・「マインドフルネス」とは何か?
マインドフルネスとは、「今、この瞬間」に集中している状態のことを指します。
人はボーッとしているときや、ルーティンを行うときも、脳が働いています。
心配事や不安、解決すべき問題があるときなどは、そのことが頭から離れず、心が休まらないという人もいるでしょう。
ですが悩み事について考え続けると、思考が悲観的になっていきます。
その状態が続くと気分が落ち込み、抑うつ状態になってしまう恐れがあるのです。
未来への不安や過去の後悔などについて考えるのではなく、「今、この瞬間」に集中して、気持ちを切り替えたり、脳を休めたりするのがマインドフルネスです。
また、その状態を作るために瞑想を行うのも特徴です。
・抗うつ剤と同じ効果がある!? イギリスでのマインドフルネス研究
イギリスで行われたうつ病の再発に関する研究があります。
うつ病を3回以上発症したことがあり、抗うつ剤を服用している424人を2つのグループにわけます。
1つのグループは抗うつ薬治療を行い、もう1つのグループはマインドフルネス認知療法のセッションを受けます。
2年間にわたって被験者を追跡し、うつ病の再発率を調査したところ、抗うつ薬治療での再発率は47%、マインドフルネス認知療法でも47%でした。
つまり、マインドフルネス認知療法のセッションは、抗うつ剤と同じだけの効果があったということです。
・ストレスを軽減するためのマインドフルネス瞑想
ただし、抗うつ剤を飲まずに瞑想をすればうつ病が再発しないというわけではありません。
マインドフルネス認知療法のセッションでは、その人が持つ自分自身や周囲の人・状況などに対しての否定的な思考を認識し、対処する方法を習得させました。
それを自宅でも実践し、ストレスを軽減する方法を身につけることができたのです。
マインドフルネス瞑想法の中の、呼吸に集中する瞑想を紹介します。
背筋を伸ばして座り、目を閉じ、呼吸に集中します。
瞑想している間は、何も考えないようにします。不安や心配、雑念などがわいてきたときは、それらのことを考えていることに気づき、呼吸に意識を戻すようにします。
1日のうちに何回か瞑想を行うことで、頭の中をリセットできます。
また、物事を客観的にとらえられるようになり、自分自身の否定的な考えや思考のクセなどにも気づけるようになります。
いつも心配事や悲観的な考えが頭から離れない・・・・・・。
そんなときは、マインドフルネス瞑想を試してみてください。