うつ病になりやすい人の3つの口ぐせとは?
ストレスを溜めやすい人と、あまりストレスを感じない人がいます。
その違いは、「考え方」にあります。
考えは人と話すときに口ぐせとなって表れます。
今回は、うつ病になりやすい人の口ぐせについてお伝えします。自分自身や身近な人の口ぐせに注目してみましょう。
1.◯◯すべきである
「◯◯すべきである」という考え方を、心理学では「べき思考」と呼びます。
ルールや常識を守る真面目な性格の人は、「べき思考」が強い傾向があります。
もちろんルールや常識を重んじることは大切ですが、人と関わると予想外なことが起こったり、相手が思い通りに行動してくれなかったりすると、「べき思考」が強い人はイライラしてしまいます。
そんなときは、「例外はないか?」と問いかけましょう。
たとえば、「正確に仕事をすべきだ」という考えには「一度もミスをしたことがない人はいるか?」や「ミスをカバーしたことで評価が上がり、結果的に顧客と信頼関係を築けたといった経験はないか?」というように質問します。
すると、「仕事は正確にしたほうがいいが、一度のミスで仕事がすべてダメになるわけではなく、カバーすることが大切だ」と考えられるようになります。
2.◯◯しなければ意味がない
完璧主義な人に多いのが、All or Nothingな考え方です。
アリかナシか、成功か失敗か、白か黒か、0か100かというように、考え方が極端になる傾向があります。
「成功(達成)しなければ意味がない」といった口ぐせがある人は、「本当に意味がないのだろうか?」や「本当に0だろうか?」と問いかけるといいでしょう。
そうすることにより、「結果は失敗に終わったけれど、得られたこともあった」というように、身についたことや得られたことに目を向けられるようになります。
3.周りの人のおかげで/たまたまうまくいった
仕事が成功したときなどに、「周りの人のおかげでうまくいった」とか、「運が良くてたまたま成功した」と考えるのは悪いことではありません。
しかし、失敗したときに、「すべて自分の責任だ(周囲の人は悪くない)」というように、自分を責める傾向がある人は要注意です。
他者を責めることを「他罰傾向」、自分を責めることを「自罰傾向」といいます。
「成功は周囲の人や運のおかげ=自分の実力ではない」と考えると自尊心が満たされません。さらに、失敗したときは自分だけを責めることで自信を失います。
こうした口ぐせがある人は、物事を客観的にとらえるように心がけましょう。
そして、失敗したときほど周囲の人とコミュニケーションをとり、協力して仕事を進めることが肝心です。
いかがでしたか?
自分自身や身近な人の口ぐせに気づいたら、「こんな考え方もあるのでは?」と違う価値観を提示するといいですね。
自分の価値観とは違う考え方を知ることで行動や思考の選択肢が増えます。
すると視野が広がり、柔軟な考え方ができるようになります。それにより、ストレスが軽減されるでしょう。