気力と体力がダウンしたときの対処法とは?

ストレスによって抑うつ状態になったときは、「問題を解決すれば、この状態から脱出できる!」と問題解決を急いでしまいがちです。

ですが、うつ病になると判断力が低下したり、考えが極端になったりするので、時間をかけて問題に取り組むことが大事です。

ストレスの対処は段階的になっていて、まずは体力と気力を回復させてから次のステップに移ります。

今回は、心と体を休める段階での過ごし方についてお伝えします。

・ストレスの対処法にはステップがある

抑うつ状態になると日常生活にさまざまなサインが現れます。

気力と体力が低下して、休日に何もしたくなくなるのが初期のサインです。

そんなときにストレスの原因となる問題を解決しようとしても答えが出ず、余計につらくなってしまうことがあります。

うつ病の治療では、まずは気力と体力を回復させます。その次に考えを切り替える、それができたら問題解決に取り組むというようにステップを踏んでいきます。

・何もしないのは逆効果!? 体と心を休ませる方法とは?

気力と体力が落ちているときに、もっとも必要なのは休養です。十分な睡眠と栄養のある食事を摂り、体力を回復させます。

ところが、休日に何もしないことが逆効果になる場合もあります。

「体を休めなければならない」と思って、家でのんびり過ごそうとしても、悩みが頭から離れず、そのことばかり考えてしまう・・・・・・。


そんなときは、気分転換になるような行動をとるといいでしょう。

この段階での良い過ごし方やストレス解消法は、人によって違います。また、体力、気力だけでなく、気分、環境(誰かと一緒にする、どこかに行くなど)、手軽さ(すぐにできるかどうか)なども関わってきます。

ですので、いくつかのストレス解消法を持っておくことが大事です。


ぼんやりする、読書をする、テレビや映画を見る、音楽を聴く、お風呂に入るといった家の中でできることから、カラオケ、買い物、映画やイベントに行く、散歩、スポーツなどの外に出かけてできることまで書き出し、その中から選ぶといいでしょう。

・行動と気分を記録して、自分だけのストレス対処法を見つける

休日におこなったストレス解消法と、それ以外の行動を記録しておきます。

たとえば、散歩や映画鑑賞のような行動だけでなく、アイロンがけや料理、掃除などの日常的な行動も書きとめておきます。

そして、行動をとったときの気分をメモしておきます。楽しい、楽しくない、疲れた、苦痛、集中できないなど、感じたことを書きましょう。

そうすることで、ストレスを感じたときの対処法がわかるからです。

それから、うつ状態のときは、「やるべきことはたくさんあったのに、何もできなかった」と自分を責めてしまいがちです。

行動メモをとれば、「何もしていないと思っていたけれど、これだけの活動をしていた」と客観的にとらえられるようになり、気力・体力だけでなく自信の回復にもつながります。

うつ病

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