うつ病になったらどうなる? うつの進行と特徴

落ち込みが続くと抑うつ状態になりますが、「うつ病」の診断を受けたり、抑うつ状態が続いたりしたら、その先はどうなるのでしょうか?

今回は、うつ病の進行についてお伝えします。自分自身や周囲の人にこのような特徴がないかチェックしましょう。

・第1段階:判断のスピードが落ちる

軽い抑うつ状態の段階では、好きだったことが楽しくなくなったり、何にも興味を持てなくなったりします。

さらに、集中力が途切れる、物事の判断ができなくなるといった特徴もあります。

職場であれば、仕事の優先順位がつけられない、判断するのに時間がかかる、ひとつの作業に集中できなくなるといったことがあるでしょう。

周囲にいる人はその人に対して、ボーッとしているとか、やる気が落ちているといった印象を持ちます。

・第2段階:落ち込みが激しくなる

次の段階になると、落ち込むことが多くなります。

仕事での小さな失敗をいつまでも気に病むことがあるでしょう。

それだけでなく、過去のミスや叱られたことを思い出したり、将来に対する漠然とした不安を感じたりして悲観的になります。

不安で眠れなくなる、または予定より早く目覚めるというように睡眠障害が出てくるのもこの段階です。

周囲にいる人はその人に対して、落ち込んでいる、もの思いにふけっている、マイナス思考になっているという印象を持ちます。

・第3段階:自分の殻に閉じこもる

さらに深刻な段階になると、疲れやすく、何事も億劫に感じるようになります。

人と話したくなくなり、自分の殻に閉じこもろうとするのも特徴です。

ひとりぼっちのように感じたり、仕事などを頑張ってもむなしくなったりしますが、その気持ちを人に話そうとしないために、周囲の人がその人の心の状態に気づけないということも・・・・・・。

また、すべてをリセットしたくて極端な決断を下すこともあります。たとえば、離婚や退職といった決断です。

ただ、うつ病が治ってから後悔する場合もあるので、そういった大きな決断はしない(させない)ほうがいいでしょう。

周囲にいる人はその人に対して、付き合いが悪くなった、機嫌が悪い、表情が暗いといった印象を持ちます。

・うつ病を悪化・進行させないために

少しでも心当たりがある人は、できるだけ早く専門機関を受診することが大事です。

そして、職場の上司や家族など、身近な人に話すようにしてください。

また、身近な人の変化に気づいたときは、「最近、元気がないように思うけど、何かあった?」というように優しく声をかけます。

「この人ならわかってくれそう」と感じて、心のうちを話してくれるかもしれません。

そのときは、相手の話に耳を傾け、否定せず、優しい言葉をかけてくださいね。

うつ病

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