うつ病になりやすい性格があった!?
うつ病になる原因は、仕事でのミスといった1つの出来事ではなく、複合的な要因があると考えられます。
その要因のひとつに、「性格」があります。
今回は、うつ病にかかりやすい性格についてお伝えします。
・真面目な人ほどうつ病になりやすい? 「病前性格」とは?
病前性格とは、統計学的に見た場合、ある疾患と優位な関係にある性格傾向のことをいいます。
うつ病になるのは性格だけが問題ではなく、社内での立場や人間関係、時代や環境の変化などの要因もあります。
また、遺伝的にうつ病にかかりやすい人もいます。
ですが、うつ病にかかりやすい性格を知っておくことで、本人や周囲の人が気を配ります。そうすることで、うつ病の予防や再発につながるのです。
・うつ病になりやすい性格の特徴とは?
それでは、うつ病の病前性格の特徴と対策を解説していきます。
・秩序やルールに忠実である
仕事をするうえでルールを守るのは大事なことであり、それが顧客や社内の人の信頼につながります。
ですが、あまりにもルールや秩序にこだわり過ぎると、完璧主義になってしまいます。
思い描いた通りに仕事が進まないことがストレスになり、落ち込んでしまうことも・・・・・・。
自分自身や周囲の人にこのような特徴がある場合は、「ルールを守ることは大切だけど、この場合は仕方がなかったのではないか?」と考えるようにするといいでしょう。
・人のために献身的に頑張る/頼まれると断れない
自分よりも他人を優先し、顧客やチームのために頑張る人は、頼もしい存在です。
ただ、このタイプの人は頼まれると断れず、ストレスも仕事も溜めてしまう傾向があります。
過労にならないためにも、休む時間をキープして仕事の計画を立てましょう。ときには頼まれても断ったり、納期を交渉したりすることも必要です。
また、その人に仕事や負担が集中しないように、チーム全体の仕事量や配分が誰にでもわかるようにしておくといいでしょう。
・責任感が強い
真面目で勤勉、責任感が強い人が、うつ病になりやすいといわれています。
責任感が強い人は、「自分が何とかしなければ」という気持ちがあり、トラブルが起こったときに自分を責める傾向があります。
「あのとき、こうしておけば・・・・・・」と後悔しているうちに、「自分は無能な人間だ」と思うようになり、抑うつ状態になることも。
ですから、トラブルなどが起こったときは、チーム全体で反省点や改善点について話し合うことが肝心です。
・コミュニケーションがうつ病を防ぐ!
自分の性格や考え方は自覚できていないことが多いです。その人にとっては、それが当たり前だと思っているからです。
ですから、責任感が強い人、ルールに忠実な人、周囲の人のために頑張る人がいたら、コミュニケーションをとることが大切です。
その人の悩みや感じていることを知り、「こういう考え方もあるんじゃない?」と話し合うことが、うつ病予防の第一歩になります。