体からのストレスサインを見逃さない! 「心身症」って何?

ストレスを感じているうえに、なんだか体調が悪い。

そのせいで思うように仕事が進まなくて、余計に憂うつになってしまう。


そんな体調不良を感じたら、危険信号です!

なぜなら、その体調不良の原因はストレスにあるからです。そのまま放っておくと、心身の状態が悪化することに・・・・・・。

今回は、ストレスが影響して体に症状が現れる「心身症」についてお伝えします。

・心の問題がなぜ体に出るのか? 「心身症」って何?

心身症とは、ストレスが蓄積されたために体に疾患が現れる状態(病態)を指します。

代表的な症状に、心筋梗塞や不整脈などの循環器系、気管支ぜんそくなどの呼吸器系、胃潰瘍や過敏性大腸炎などの消化器系、自律神経失調症や心因性のめまいなどの神経系があります。

あらゆる領域に現れるので、頭痛や眼精疲労、じんましんなどが、実は心身症だったということもあります。

症状が軽い場合はストレスが影響していることに気づかず、治療しないまま悪化する恐れがあります。

・心身症が悪化しないためにできる対策とは?

まずは、心と体の状態を自分自身でチェックすることが肝心です。

仕事が忙しいときやストレスを抱えているときは、体の不調に気づきにくいものです。また、大事な仕事があるときは、体調が悪くても無理をしてしまうことがあるでしょう。

ですが、たとえ小さな変化や不調であっても放置しないことが大切です。胃が痛いときは消化器系の病院を受診し、早めに専門医の指導を受けましょう。

また、ストレスが影響しているので、精神面でのケアも必要です。心療内科や精神科を受診し、カウンセリングを受けます。

カウンセリングを受けることで、今の心の体の状態を改めて認識することができるからです。

心身症は体だけでなく、心と体の両面からアプローチすることで改善します。特に、体調不良の原因が特定されないときは、心(ストレス)に原因があると考え、心理療法や投薬治療をする必要があります。

・職場の同僚や身近な人の体調不良に気づいたとき

ストレスを感じているかどうかは、本人にしかわかりません。ですが、体調不良や変化には気づくことができます。

もし身近な人に、疲れやすい、顔色が悪い、よく風邪をひく、頭痛や胃痛に悩まされている、食欲がないといった症状があれば、じっくり話を聴くようにしてください。

ストレスは人に話したり、問題を整理したりすることでずいぶん軽くなります。


心を開いて話してもらうためにも、まずは体調を気遣い、ねぎらいの言葉をかけましょう。

それから、いきなり病院に行くことをすすめるよりも、体を心配している気持ちを伝えるといいですね。

心身症

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