「コロナうつ」を予防する3つの対策
いまだに終息が見えない新型コロナウィルスは、世界中の人を悩ませています。
新型コロナウィルスが原因の抑うつ状態を「コロナうつ」と呼びます。
今回は、「コロナうつ」を予防するための3つの対策をお伝えします。
対策1.自分が感じているストレスを明確化する
うつ病を引き起こす大きな原因はストレスです。
コロナによるストレス(コロナストレス)の原因はひとつではなく、さまざまな要因があります。
たとえば、経済的な不安、感染するのではないかという心配、家族や職場の人にうつしてしまう恐怖、テレワークなどの職場環境の変化、自由に外出できないフラストレーション、マスクをつけて生活する不快感など、多くの要因が考えられます。
ストレスの元となる要因を「ストレッサー」といいますが、ストレッサーは人によって異なります。
ですから、まずはあなた自身がどんなことにストレスを感じているのか把握する必要があります。
ストレスの原因や現状の問題が明らかになることで、それらを解消するための行動を起こせるからです。
対策2.ストレスの原因となる情報とうまく付き合う
連日、コロナ関連のニュースが報道されています。
最新情報を知ることは大事ですが、あまり多くの情報を取り入れないようにしましょう。
なぜなら、情報過多がストレスにつながるからです。
情報を得ることで不安が募ったり、ナーバスになったりする場合は、見聞きする情報を制限するといいでしょう。
たとえば、朝のニュース番組だけ見る、夜に情報が更新されたらスマートフォンで確認するというように決めておくのがおすすめです。
対策3.軽い運動でセロトニンを分泌させる
脳内の神経伝達物質である「セロトニン」は、別名「幸せホルモン」と呼ばれています。
セロトニンの生成量が減ると、気分が落ち込んだり、抑うつ状態になったりすることがあります。
日光を浴びることで生成されるセロトニンですが、新しい生活様式になってから生成されにくくなりました。
これまで通勤していたのがテレワークになり、外出自粛により日光を浴びる機会が減ったからです。
コロナうつを予防するためには、外出をしない日もカーテンを開けて、朝日を浴びるようにしてください。
また、セロトニンはリズム運動でも生成されます。軽いウォーキングやランニングなどの有酸素運動を行えばリフレッシュもでき、沈んだ気分が回復するでしょう。
人と話すことで、自分がどんなストレスを感じているのかよくわかります。
そうしているうちに気分が晴れることもあるので、職場や家庭、オンラインなどでコロナストレスについて話してみるといいですね。