アフターコロナに求められる「楽観性」とは?
新型コロナウィルスの流行も終息まであと一歩ですね。
ですが、以前と同じ生活が戻ってくるわけではなく、「新しい生活様式」にシフトしていかねばなりません。
生活はもちろん、仕事のやり方が変わったという人がほとんどでしょう。
これまで経験したことがない状況で求められるのは、どのような力なのでしょうか?
今回は、アフターコロナに必要な思考の育て方についてお伝えします。
・求められるのは地に足がついた楽観性
売上げ、仕事や会議の方法、勤務時間、取引先や顧客の状況など、新型コロナの影響で大きく仕事のやり方や内容が変わりました。
そんな中で前向きに仕事に取り組むためには、楽観性と臨機応変に対応できる力が必要です。
ただし、新しいことに挑戦するものの継続できずに投げ出してしまったり、「売上げが落ちてもなんとかなる」と何も対策をとらなかったりするのは大問題です。
つまり、求められているのは「地に足がついた楽観性」だということです。
・あなたは楽観的? それとも悲観的? 楽観性が重要な理由
悲観主義者か楽観主義者かがわかる質問があります。
あなたは上司から、「この仕事を今日中に仕上げてほしい」と頼まれました。
ところが、その仕事を終わらせることができませんでした。
その原因は何だと思いますか?
悲観主義の人は、「自分に能力がなかったからだ」や、「上司の頼みを断る勇気がなかった」と回答しました。
一方、楽観主義の人は、「時間配分がうまくいかなかったせい」や、「初めての仕事でコツをつかむまでに時間がかかってしまった」というように答えました。
悲観主義は原因が永続的なものだと考え、楽観主義は一時的なものだと考えます。
「今回は、たまたま終わらせることができなかった。原因を克服すれば、次はうまくいく!」と考える楽観主義の人は、ピンチをチャンスに変えられる思考の持ち主だといえます。
・部下の「成長思考」を伸ばすためには?
生まれながらに持っている才能や知的能力に関わらず、努力によって人は変われるという考えを「成長思考」と呼びます。
部下の成長思考を伸ばすためには、今、取り組んでいる課題の「原因」を一緒に考えることが肝心です。
もしも部下が悲観主義だったら、「この状況は、ずっと続くのだろうか?」と問いかけて、状況を変える方法を見つけます。
今までとは違う状況だからこそ、「報・連・相」が重要です。部下やチームメンバーに、自分の頭で考えさせることは大事ですが、相談や報告を徹底させましょう。
新しい仕事のやり方や課題の対処法をチームで共有することで、「そんな考え方もあったのか!」という発見につながります。
そうした知識や経験を積み重ねることがチーム全体のスキルアップにつながるので、リモートワークでも部下としっかりとコミュニケーションをとってくださいね。