部下のストレスを軽くする「コーピング」のススメ
ゴールデンウィーク明けは不調を感じやすい時期です。
五月病は、新しい環境に慣れてきた頃にやってきた連休で生活リズムが乱れ、体に疲れが出たり、ストレスを感じたりする状態を指します。
それでは、自宅でゆっくり過ごした今年は五月病にかかる人が少ないのでしょうか?
残念ながら、そうではありません。
今までとは違う働き方、環境の変化、将来への不安などにストレスを感じている人が多いからです。
今回は、部下がストレスを感じているときの対処法をお伝えします。
・「みんな」はNG! ストレスを感じている人との会話術
ストレスとは外部から刺激を受けたときに生じる緊張状態を指します。
同じ環境で同じように仕事をしていても、ストレスの大きさや感じ方は人によって違います。
ですから、強いストレスを感じている人に対して、「みんな同じだから」とか、「みんな頑張っているんだから」といった言葉をかけるのは逆効果です。
たとえ励ましの言葉であっても、ストレスを感じている人は元気になりません。「この人と自分は違うんだ」と感じ、心を閉ざしてしまうでしょう。
・ストレス対策のコーピングとは?
コーピングとはストレスへの対処の方法で、大きくわけて2種類あります。
1.問題焦点型コーピング
ストレスの原因となる問題に焦点を当て、問題の解決をはかる方法
2.情動焦点型コーピング
ストレスの原因により引き起こされた感情(例:つらい、悲しい、苦しい、不安、孤独など)をコントロールする方法
部下がストレスを感じているときは、まずは情動に焦点を当てましょう。
今、どのような感情が生じていて、そのように感じる原因は何なのかヒアリングします。
さらに、今の気持ちがどんな感情(例:安心する、うれしい、楽しい、やりがいを感じるなど)に変わればいいと思っているのか聴いてみましょう。
そのような感情になるためにも、問題を解決する方法を一緒に考えていきます。
・チームメンバーでストレス解消法を共有する
コーピング=ストレス解消法なので、チームメンバーとストレス解消法について話すのがおすすめです。
自宅でできるストレス解消法はたくさんあります。たとえば、筋トレ、料理、オンライン飲み会、読書、家族と話すなど。
チームメンバーが行っている方法を試してみれば、心身がリフレッシュでき、コミュニケーションも活発になります。
「コレをすると心が癒やされる」という対処法(コーピング)をたくさん持っておけば、ストレスを溜め込まなくなりますよ。