テレワーク中の部下とのコミュニケーション術
新型コロナウィルスの影響で、多くの企業がテレワークの実施に踏み切りました。
チームのメンバーやクライアントと、パソコンやスマートフォン越しに話すのは違和感があるかもしれません。
それにWebでのコミュニケーションは、直接会って話すのとは違う性質を持っています。
今回は、テレワーク中の部下とのコミュニケーションがうまくいく方法をお伝えします。
・文字だけはNG!? メールとチャットの落とし穴
テレワーク中はグループでのチャット、スマホのメッセージアプリやメールなど、「文字だけのコミュニケーション」をとる機会が増えますよね。
ですがそのようなツールでは、あなたが言いたいことが伝わらない可能性があります。
メールでのコミュニケーションがどの程度伝わるのか検証した実験があります。
実験協力者は、食べ物や車、デート、映画などをテーマに文章を作成します。
さらに、同じ内容に皮肉を込めた文章を作成し、2つの文章をメールまたは電話で別の人に伝えました。
その結果、それぞれの文章に込められた意図が伝わった度合いは、メールの場合は約55%、電話で伝えた場合は約70%ほどでした。
・あなたの理解度は何%? 正しく伝わっているという思い込み
この実験後に、電話・メールの発信者にアンケートをとったところ、自分の意思は80%程度相手に伝わっているだろうと感じていました。
同じように、電話・メールの受信者に発信者の意図をどれくらい正確に理解できたと感じているか調査したところ、90%程度は理解できたはずだと答えています。
つまり、言いたいことが半分しか伝わっていなくても、お互いに「正しく理解している」と思ってしまうということです。
このことから、より正しく伝えるためにはチャットやメールよりも電話、それよりも顔を見て話せるビデオ通話を選んだほうがいいといえます。
・自宅でも集中して仕事に取り組めるコミュニケーション術とは?
仕事用のメールが届いてから開封するまでの時間は、およそ6秒だといわれています。
急ぎの用件に対してすぐに反応できるのは良いことですが、メールが届くたびに作業が中断され、集中力が途切れてしまいます。
自宅でも集中して仕事に取り組むためには、メールチェックやチャットの時間を決めておくといいでしょう。
職場では電話がかかってきたり、誰かに話しかけられたりと、手を止められることが多いですよね。
そういったことがない分、自宅のほうが集中力を発揮しやすいといえます。
いかがでしたか?
テレワーク中のコミュニケーションは、文字だけでなく表情と音声で伝えること、そしてメリハリを意識するとうまくいきそうですね!