ミスを減らし、信頼関係を築く! ◯◯を刺激しない話し方
新入社員や、異動してきた人、取引先の新しい担当者。
春は初対面の人と会う機会が増える時期です。
一緒に仕事をしていくうえで大事なのは信頼関係ですよね。
だけど、なぜか会話が続かない・・・・・・。
今回は、その理由と会話が弾むトーク術をお伝えします。
・会話でのリアクションが薄い理由とは?
新入社員や取引先の若手社員と話したときに、リアクションが薄いと感じることはありませんか?
世代間のギャップや温度差を感じて、「やりにくいなぁ」と思う人もいるかもしれません。
しかし、あなたの話に興味がないから、そのような態度をとっているわけではないのです。
心理テストの手法に、「連想検査法」というものがあります。
ある言葉を投げかけられた被験者は、その言葉から連想する言葉を返します。たとえば、「山」と言われたら、「川」と返すというように。
これをテンポよく行い、被験者の精神状態を診断します。
簡単な連想ゲームではありますが、被験者が引っかかりを感じる語に対しては、答えるのが遅くなってしまいます。
引っかかりを感じる語とは、その人がコンプレックスを感じている事柄です。
その言葉に複雑な感情を呼び起こされ、その結果として回答が遅れるのです。
・知ったかぶりの原因はコンプレックス
仮にあなたが、スポーツに興味がなかったとします。
世界的なスポーツの大会が行われ、職場の人はその話題で盛り上がっています。そんなとき、あなたはどうしますか?
「見ていない」と言えなくて話を合わせたり、あいまいな返事をしたりする人もいると思います。
または、「スポーツ、興味ないから!」と拒絶するような態度をとる人もいるのではないでしょうか。
これらの反応を示すのは、「知らない」ことに対してコンプレックスを感じているからです。
取引先の担当者との会話が弾まないときは、「わたしも詳しいわけではないのですが・・・・・・」と付け加え、相手の趣味や得意なことに話題を変えるといいですね。
・コンプレックスを刺激せず、良い関係を築いていく
新入社員や異動してきた若手社員に重要な仕事の話をしているのに、どうも反応が薄い・・・・・・。
そんなときは、「この仕事は複雑で過去にミスをした人も多いから、もう一度確認しておこう」と、フォローするといいですね。
そうすれば、「この仕事に自信がないのは自分だけではない」という安心感と、「知らないままでは、ミスするかもしれない」という危機感の両方をおぼえ、真剣に仕事を覚えようとします。
「最近の若者は・・・・・・」と言わず、相手の表情や言動から気持ちを汲み取ることが、信頼につながります。
すると、知らないことは「知らない」と言えるようになり、若手社員が活発に質問できる職場になるでしょう。