パフォーマンスを上げる「ピアプレッシャー」とは?
配置換えや新入社員の配属など、新年度は人事異動がある時期です。
パフォーマンスの向上と働く環境は大きく関係しているので、チームのメンバーが変わって士気が高まるということもありそうです。
また、辞令が出るのはまだ先だけど、年度末の決算に向けてチームのパフォーマンスを上げたいリーダーも多いでしょう。
今回は、パフォーマンスが上がる環境作りについてお伝えします。
・配属されるチームで成績が決まる!?
仲間にかけられるプレッシャーを、「ピアプレッシャー」といいます。
集中力が高く、成績が良い人が身近にいる場合、「負けられない」というプレッシャーを感じて、その人の成績も上がるというわけです。
反対に、仕事への意識が低く、あまり成果を出していないチームに入ると、優秀な人でも実力を発揮できなくなることも・・・・・・。
それくらい、チームの雰囲気や仕事への取り組み方、スピード感、成績などが、チームメンバーに影響を及ぼすのです。
人事異動がなく、同じメンバーで仕事を続ける場合は、席替えをするのがおすすめです。
ライバル同士を隣の席にすると、お互いのモチベーションを維持できそうです。
・ピアプレッシャーが有効に働かない人もいる
アメリカで優秀な投資家を対象とした調査が行われました。
対象者のうち、転職または起業した人を調べ、以前の職場での成績と比較しました。
すると、働くメンバーや環境が変わっても、以前と同じ優秀な成績を残している人は約50%で、残りの半数の人は成績が低下したことがわかりました。
さらに、成績が低下した人は、5年ほど経過しても、元のパフォーマンスまで戻すことができなかったといわれています。
この調査からわかるのは、ピアプレッシャーを感じることで成績が上がる人もいれば、下がる人も同じくらい存在するということです。
・ピアプレッシャーを有効に活用する方法
つまり、ピアプレッシャーとは、優秀なチームに入れば成績が伸びるという単純なものではないということです。
特に、若い人材がプレッシャーにつぶされないためには、上司が気にかけることが肝心です。
そのために、その人と気が合いそうな人や、面倒見がいい先輩社員に教育係を任せたり、こまめに面談を行ったりと、相談しやすい環境を作るようにするといいですね。
優秀な人が多いチームでは、成績を上げている人が注目されがちです。それに対して、まだ結果を出していない人は劣等感を持つこともあります。
そんなとき、優秀な人と比べてやる気を出させようとするは逆効果です。大事なチームの一員だということを伝えるといいでしょう。
そうすれば、チームが一丸となり、パフォーマンスを上げることができますよ!