顧客と信頼関係を築くコミュニケーション術
新規の取引先や、まだ付き合いが浅い顧客とは、信頼関係を築くまでに時間がかかるものです。
今回は、いち早く信頼関係を築くコミュニケーション術をお伝えします。
・地道にコツコツと頑張る人の欠点とは?
信頼関係を築くために大切なのは、「確実性」です。
ひとつひとつの仕事に丁寧に取り組み、地道に信頼関係を築いていきます。
あなたの部下や後輩にも、派手さはないものの、コツコツと頑張る人がいると思います。
ただ、誠実だけど控えめな人は、その良さが伝わるまでに時間がかかり、印象に残りづらいという一面も・・・・・・。
そんなときに使えるのが、今回紹介するコミュニケーション術です。
・顧客に貢献しながら、印象深い人になる方法とは?
人間は思いがけない出来事に遭遇したときにだけ、大きく感情が揺さぶられ、その経験を覚えていると、アメリカの心理者が発表しています。
つまり、相手の予想を裏切るような、意表をつく行動をとるということです。
たとえば、取引先の担当者からメールが届いたときに、いち早く返信するといったことです。
相手が思わず、「えっ! 今、送ったばかりなのに!?」と驚くくらいのスピードで返信するのが意表をついた行動です。
もちろん、それができない状況では無理に返信する必要はありません。
電車で移動しているときやパソコンで作業をしているときなどにメールが入ったら、「すぐに調べて連絡します」とだけ返事をすればいいのです。
・クイック・レスポンスが信頼関係を築くもうひとつの理由
また、このコミュニケーション術は、意表をつくことだけが目的ではありません。
アメリカのテキサス大学でこのような実験が行われました。
インターネットで募集した世界各国の人をいくつかのグループにわけ、新しいサービスを考えてもらいました。
その中で最も良いサービスを考えたグループは、メンバー間で最もメールのやりとりをする回数が多く、信頼関係も築けていたということがわかりました。
この結果から、顧客と多くのコミュニケーションをとることが、信頼関係作りと良いサービスを提供することにつながるといえます。
むろん、友達同士のメッセージアプリのやりとりのように、他愛もない内容を送るのは考えものですが、「あなたのことを気にかけています」という気持ちを態度で示すことが信頼につながります。
それから、このコミュニケーション術が有効なのは顧客だけでなく、社内の人間関係でも同じことがいえます。
上司から部下に対してこまめに声をかけることで、話しやすい関係と環境が生まれるからです。
朝や帰り際、昼食時などに、気軽に声をかけてみるといいですね。