「あなただから買いたい」と言われる対人魅力とは?
業績が良い人と悪い人、営業先の担当者にかわいがられる人と、そうでない人。
この違いは、どこにあると思いますか?
今回は、「◯◯さんだから買いたい」と言われるようになる、「魅力」の正体についてお伝えします。
顧客に信用してもらえる部下の育成術としても活用してくださいね!
・人の魅力を決める要因とは?
人を惹きつける心理的な力のことを、「対人魅力」といいます。
これは、相手と親密な関係を築くうえで欠かせないものです。
対人魅力は、外見、態度などの内面特徴、環境、生理的覚醒、相互作用・時間といった要因があるといわれています。
それでは、内容と活用法を解説していきます!
・ルックスが良いと信用されやすい理由
外見の魅力は、第一印象で力を発揮します。
人は、「外見が良い人は、内面も良いに違いない」と感じる傾向があります。
この心理作用を、「ハロー(後光)効果」といいます。
初対面の人から信用され、契約や購入につながることもあるでしょう。
なので、外見の魅力が高い人は、飛び込み営業、販売、窓口業務などで力を発揮できます。
生理的覚醒とは、「なんとなく苦手」だと感じたり、「気が合いそうだ」と快く感じたりすることです。
これは無意識に感じるもので、特に理由はありません。
もし、部下と顧客の担当者との相性が悪いようなら、ほかの人と交代させるのもいいでしょう。
・内面を知ってもらうために必要な「環境」と「時間」
ただし、外見の魅力がある人は最初の印象が良い分、欠点が見えると幻滅されることがあるので要注意です。
契約をした後にミスを連発したり、雑な対応をしたりすると、一気に信用を落としてしまいます。
一方、仕事に真剣に向き合う姿勢や丁寧な仕事ぶりなどの内面特徴は、相手に伝わるまでにある程度の時間がかかります。
内面で勝負する場合は、顧客に会う機会を増やし、長く時間を過ごす環境を作るといいですね。
・会話のキャッチボールが魅力になる!?
また、相互作用も対人魅力のひとつの要因です。
自社の商品やサービスの良さを伝えようとするあまり、一方的にセールストークをするのはNG。
顧客が困っていることや課題、「こうなりたい」というイメージを引き出せることも、強い武器になりますよ。
それから、ただ話を聴くだけでなく、質問をしたり、新しい知識や情報を提供したりすることで、相互作用が生まれます。
バランス良く会話のキャッチボールができれば、「この人から買いたい」と思ってもらえる魅力的な人になれますよ。
対人魅力は、外見か内面のどちらか一方だけではありません。
そして、時間や環境といった要因の使い方によって、魅力を伝えることもできます。
部下や後輩が持つ対人魅力を引き出せるのも、その人をいつも見ている上司だからこそ。
ぜひ、さまざまな要因から部下の魅力を見つけて、本人に伝えてくださいね。