専門用語にご用心! 契約につながる3つの言葉遣い

せっかく良い提案をしているのに、なぜか契約につながらない。
すごく仕事ができるのに、なぜか顧客に敬遠されがち。

そんな人は、提案のときの「言葉遣い」に問題があるのかも!?

今回は、顧客の心のスーッと入るプレゼン時の表現方法についてお伝えします!

・難しい言葉を使うと嫌われる理由

専門用語やビジネス用語などの難しい言葉は、プレゼンではできるだけ使わないようにしましょう。

こんな研究をした心理学の教授がいます。

被験者に学術書やデカルトの翻訳書などのさまざまな文章を読ませ、その文章を書いた人物の知性を評価させました。

その結果、理解しやすい言葉で、美しい文字で書かれた文章ほど高く評価されました。
そのほうが知性を感じると思ったからです。

一方、難しい言葉で書かれた文章の印象は、悪い印象を与えました。

この実験からわかるのは、難しい言葉を使ったからといって知的な印象を与えるわけではなく、誰にでもわかる説明をするほうがいいということです。

・流暢に話すことで説得力がアップする!

また、わかりやすい言葉、読みやすい文字で伝えることに加えて、流暢に話すことも大事なポイントです。

理解しやすい内容=正しいと脳が判断するためです。
これを、「流暢性の処理」といいます。

どんなにわかりやすい言葉を使っても、その説明がたどたどしい場合は脳が処理をするのに時間がかかってしまいます。

ですから、プレゼン資料ができたら、滑らかに話せるようになるまで練習します。
内容を見直して、話しやすい言葉に置き換えるのもいいでしょう。

・プロジェクトには覚えやすいタイトルをつける

商品名やプロジェクト名などは、覚えやすい名前を付けましょう。
インパクトがあるネーミングであっても、すぐに思い出せなければ不採用になる確率は高まります。

脳は、何度も聞いていて思い出しやすいことを正しい情報だと判断するからです。
これを、「利用可能性ヒューリスティック」といいます。

ですから、提案を通したいときは覚えやすいネーミングをつけて、プレゼン中に何度もその名前を言うといいですよ。


いかがでしたか?

もし、難しいビジネス用語や専門用語を使ってしまいがちな人や、緊張してうまく話せない人がいたら、少し修正するだけで顧客の印象がかなり変わってきます。

その業界では当たり前のように使っている専門用語を、まったく業界を知らない人に伝える言い換え方をチームで話し合うのもいいでしょう。

ぜひ、3つの言葉遣いを意識してみてくださいね。

プレゼン

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