働き方改革を妨げる「楽観視」とは?

残業をしてようやく終わらせていた仕事を、定時までに仕上げるなんてできない!

働き方を変えるときにネックになるのが、仕事量と時間の問題です。

「今日中にできる」と思っていた仕事が終わらなくて、仕方なく翌日に繰り越した経験がある人は多いはずです。

だけど・・・・・・、そのようなことが起こってしまう原因は人間の心理にあるんです。

今回は、そんな働き方改革を妨げる心の働きについてお伝えします。

・スケジュールが思い通りにいかないのは「楽観視」のせい

納品が可能なスケジュールだったのに間に合わなかった・・・・・・ということはありませんか?

元々タイトスケジュールだった仕事を引き受けた場合もあると思います。

しかし、納期に間に合わなければ取引先のスケジュールにも影響を及ぼすので、スケジュールの決定は慎重に行わなければなりませんよね。

それにも関わらず、無理なスケジュールを立ててしまうのは、「楽観視」という心の働きのせいなんです。

・楽観視しないために必要なこととは?

楽観視とは、「きっとうまくいく」と期待することをいいます。

何もトラブルが起こらず、集中して作業に取り組むことができ、すべての作業がスムーズに進むと考えてしまうのです。

ところが、予想外のアクシデントに時間がかかったり、自分やほかの人の体調不良で作業が遅れたりした場合、その分の時間を取り戻すのが難しくなります。

また、楽観的な性格だからそう考えるのではなく、責任感が強い人が徹夜をすればできると考えるのも楽観視です。

楽観視しないためには、「最短で進められれば」とか「スムーズにいけば」と考えず、その作業にかかる正確な時間+トラブルに対応できるだけの時間を確保することが大事です。

・「できなかった自分」を責めないために・・・・・・

これまで8時間かかっていた仕事を6時間で終わらせようというのは、楽観的なスケジュールだといえます。

それにも関わらず、計画通りに進められなかったことで、「仕事ができない」と自分を責める人もいます。
すると、仕事に対する自信や気力を失ったり、落ち込みやすくなったりするので注意が必要です。

働き方を改革するためには、「頑張ればできる」と楽観視するのではなく、実際にかかる時間を記録しておくなど、客観的に仕事の時間と量をとらえることが大切です。

時間が足りない場合は、仕事量や内容、やり方を見直すというように、チームや組織全体で取り組むようにします。

現実的な見直しと話し合いを繰り返すことが、より良い働き方につながります。

まずは、楽観的なスケジュールを組んでいないか、心身ともに無理をしていないか、チェックすることから始めましょう。

タイムマネジメント

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