マインドフルネスを取り入れる方法
最近、ビジネスパーソンの間で話題の「マインドフルネス」。
マインドフルネスとは、「今、この瞬間」に集中することをいいます。
それでは、「今、この瞬間」を大事にすると、どうなるのでしょうか? ビジネスで取り入れる理由は?
今回は、マインドフルネスの解説と瞑想の手順をお伝えします。
・「今、この瞬間」に集中するといい理由とは?
「未来に不安を抱いたり、過去を後悔したりせず、『今、この瞬間』に集中している状態」がマインドフルネスです。
ジョン・カバットジンによって、「マインドフルネスストレス低減法」として提唱され、ストレスの軽減やうつ病の回復の方法として使われています。
ジョン・カバットジンは日本で座禅を体験して、「今」に集中する方法としてマインドフルネス瞑想に座禅の要素を取り入れたといわれています。
瞑想中は体の感覚だけに意識を集中させます。すると、気分がスッキリして視界がクリアになるのを感じられるはずです。
・なぜ、ビジネスパーソンの間でマインドフルネスが注目されているのか?
アメリカのGoogleでリーダーシップ研修として取り入れられたことがきっかけで認知度が上がり、Appleなどの有名企業、日本ではYahoo!やメルカリなどが瞑想の時間を設けています。
「今、この瞬間」に集中することで、ストレスの軽減、集中力UP、仕事のパフォーマンスの向上、人間力の育成、感情を抑えられるといった働きがあると言われています。
・マインドフルネス瞑想の手順
「今、ここ」に集中するために、呼吸瞑想から始めてみましょう。
まずは、瞑想に集中できる空間作りをします。快適だと思える室温と照明に調整し、音楽をかけずに静かな状態で行います。
-
椅子に浅く腰をかけて、軽く脚を開いた状態で背筋を伸ばします。
手はひざの上に置きます。手のひらを上にして腕の力を抜き、ひざに手の甲の重みを感じます。 -
呼吸はゆっくりと鼻で行い、呼吸の数を心の中で数えます。
途中でほかのことを考えてしまったとしても、意識して呼吸の数を数えるようにします。 - 目はつぶるか半眼で、1回5分などの無理のない時間と回数で始めます。
このように呼吸だけに集中する訓練をすることで、心配事や不安などを感じたときも気分を切り替えられるようになります。
また、ゆっくりと呼吸をすることで自律神経が整うので、ストレスを感じているときやリラックスしたいときに取り入れてみましょう。
まずは気軽に、始業前や昼休憩のオフィスで、通勤電車や寝る前の時間などに、マインドフルネス瞑想を試してみてください。