新しい環境で心機一転する方法
配置換えや転勤などで、この春から環境が変わる人も多いのではないでしょうか。
引っ越しや新しい部署への異動、今までとは違う人間関係・・・・・・。
これまでと違う環境では、新たな気持ちで仕事を始められそうですよね。
今回は、環境の変化と意欲の関係についてお伝えします!
・環境の変化がもたらす心理的な影響
環境が変わることで、心機一転して力を発揮することができる。
人事異動にはそんな期待も込められているはずです。
新しい職場で今まで関わったことがない人たちと関係を築き、仕事が滞りなくできるようになるまでには、かなりのエネルギーを使います。
それでも新しい環境に慣れようと行動できるのは、環境の変化が意欲につながっているからだといえます。
・「環境的変化」と「意図的変化」の違いとは?
ところが、環境が変わってしばらくすると、意欲が減退してしまうことがあります。
春に転勤や異動があった場合、5月の連休明けや夏にかけてモチベーションが下がってしまった経験がある人は多いでしょう。
この意欲の減退の理由は、新しい環境に慣れたからなのです。
人は新しいことを始めたり、環境が変わったりして新たな経験をすると、幸福感を得られます。
ところが、その状況に慣れてくると幸福感が低下し、新たな刺激や経験をしなければ意欲も減退してしまうのです。
ですから、そんなときは、「環境的変化」から「意図的変化」へと行動を切り替えるのがおすすめです。
意図的変化とは、自分の意思で新しい事に取り組むことで経験できる変化を指します。
たとえば、習い事や趣味を始めたり、作ったことがないお料理に挑戦したり、新しいお店に行ったりするのも意図的変化だといえます。
アメリカで行われた、2つの変化を比べた心理実験があります。
被験者を2つのグループにわけて、環境的変化と意図的変化を体験させました。
すると、どちらも身の回りに変化が起こったときは幸福感を覚えるものの、意図的変化をしたグループのほうが長く幸福感が続いたのです。
・意図的変化を意図することがモチベーションにつながる
このことから、意図的変化を生み出すことが幸福感を上昇させ、物事に取り組むモチベーションも上がるといえます。
部下や後輩のモチベーションを上げたいときは、働く環境を変えるよりも意図的変化を生み出すことを意図(指示)するといいでしょう。
たとえば、部下に歓送迎会の幹事を任せたり、新しい企画書を書かせたりするといったことです。
また、自分自身のモチベーションが上がらないときなども、意図的変化を意識するといいですね。
環境の変化でストレスを感じやすい時期なので、適度にリフレッシュや休息をとりながら、「意図的変化」を取り入れてみるのはいかがでしょうか?