仕事を代わってもらいたいときの頼み方
本当は残業をしたいけれど、保育園に子供を迎えに行かなきゃ・・・・・・。
後ろ髪をひかれる思いで、職場を後にするワーキングマザーは多いはず。
仕事をほかの人に頼むことが増えて、肩身がせまいと感じている人もいるのではないでしょうか?
もちろん、育児中の女性でなくても、仕事を誰かに頼まなければならないことはありますよね。
今回は、同じ職場の人に仕事を頼むときのちょっとしたコツを心理学でお伝えします。
・仕事を頼むときに気をつけたいこととは?
あなたは仕事を誰かに頼むときに、用件だけを伝えていませんか?
「なんだか言い訳しているみたい」と感じたり、「相手には関係のないことだから・・・・・・」と思ったりして、仕事の内容だけを手短に話しているかもしれません。
ですが、それでは状況が相手に伝わらず、「仕事を押し付けられた」と感じる人もいます。
なので、仕事を手伝ってもらいたいときは、理由を伝えることが大切です。
・「理由+用件」を伝えることで、相手が快く引き受けてくれる!
心理学者のランガーによる、こんな実験結果があります。
コピー機の順番を待っている行列の先頭に行き、「先にコピーをとらせてもらえませんか?」とお願いします。
そのときに、3パターンの言い方でお願いをしました。
A「先にコピーをとらせてもらえませんか?」
B「急いでいるので、先にコピーをとらせてもらえませんか?」
C「コピーをとらなければならないので、先にコピーをとらせてもらえませんか?」
その結果、先にコピーをとらせてもらえたのは、Aが60%、Bが94%、Cが93%でした。
用件だけを伝えたAと比べると、理由を伝えたほうがお願いをきいてもらえることがわかります。
また、Cのように「コピーをとりたいから、先にコピーをとりたい」という、よく考えると理由になっていない内容でも、「~だから」と言われると納得してしまいます。
この心理を、「カチッサー効果」といいます。
・「◯◯だから、お願いできますか?」と疑問形でもうひと押しする
それから、「◯◯だから、△△してください」よりも、「△△してもらえますか?」と疑問形にすることで、引き受けてもらいやすくなります。
疑問形のお願いを承諾したことで、「自分の意思でこの仕事を引き受けると決めた」と相手は感じるからです。
それに対して、「△△してください」で依頼されると、指示や命令のように感じるので反発する人もいるかもしれません。
ですから、仕事を依頼するときは、「子供が熱を出して迎えにいかなければならないので、この仕事をお願いできますか?」というように、具体的に理由を伝えてみるといいですよ。
ぜひ、試してみてくださいね。