信頼は一日にしてならず!

一緒に働く人とは、良い関係を築きたいものですよね。

職場には、上司や部下、先輩や後輩といった立場も年齢も違う人、そして同性もいれば異性もいます。

だからこそ、コミュニケーションが難しいと感じることもありますよね。

部下を厳しく注意して、「仕事を辞める」と言い出したらどうしよう・・・・・・。
異性に対する軽い冗談が、セクハラになってしまうのでは?

そんな風に心配になり、言いたいことを飲み込んでしまった経験がある人も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は良い関係を築くためのコミュニケーション術をお伝えします。
「もっと仲良くなりたい」と思う人との会話で使ってみてくださいね。

気持ちを伝える「Iメッセージ」を活用する方法

・コミュニケーションのベースになるのは信頼関係

厳しいことを言っても部下がついてくる人と、煙たがられる人の違いは何でしょうか?

それは、信頼関係が築けているかどうかです。

信頼関係とは、普段のコミュニケーションや関わり方の中で築いていくもの。
すでにその関係ができていると、部下がミスをして叱らなければならなくなったときも、きちんと話ができるでしょう。

それでは、信頼関係を築くには、どのようなコミュニケーションをとればいいのでしょうか?

・自分の気持ちを伝える「Iメッセージ」を使ってみよう

人は相手に何かをしてもらいたいと思ったとき、「会議までに資料を準備して」というように指示をします。

ところが、行動の指示だけをするとコミュニケーション不足になり、反発が生まれることがあります。

コミュニケーション不足にならないためには、自分の気持ちを伝える「I(アイ)メッセージ」という心理技法が有効です。

◆Iメッセージの作り方◆

  1. 事実・行動
  2. 影響
  3. 感情・結果
1~3を順番に伝えれば、Iメッセージの完成です。

また、言いにくいことを伝えるだけでなく、相手を褒めるときにも有効なので、まずはお礼を言いたいときに使ってみましょう。

(例)
部下が上司にプレゼンに使う資料を提出したとき

《いつもの伝え方》
「資料、ありがとう」

《Iメッセージでの伝え方》
Aさんが早めに資料を作ってくれたおかげで(1)、プレゼンまでに十分な準備ができたから(2)、安心して臨めそうだよ(3)。ありがとう!

・なぜ、Iメッセージを使うことが信頼関係につながるのか?

このようにIメッセージを使うことで、その人の行動がどのように役立ったのかを伝えることができます。

すると、「この人がそんなに喜んでくれるなら、次も頑張ろう」と感じて、その積み重ねが信頼関係を築いていくのです。

また、Iメッセージで気持ちを伝えるためには、その人がしてくれた行動をしっかりと見る必要があります。

まずは、信頼関係を築きたい相手の行動を見て、褒めるときにIメッセージを使ってみるのはいかがでしょうか?

順番に伝えるだけで、グッと心の距離が縮まるのを感じられるはずです。
まずは、試してみてくださいね。

服部裕樹

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