師走はうつ病に注意!うつ病の3つの要因と自己効力感の上げ方とは?
年末が近づき、忙しくなってくるこの時期。
仕事のラストスパートをかけたいのに、なぜか体調が悪く、やる気も出ない。
そんなときは要注意です!
冬の寒さによって気分が落ち込みやすくなり、抑うつ状態になる可能性が高まるからです。
思うように行動できないと、自己効力感も下がってしまいます。
今回は、うつ病の3つの要因についてお伝えします。
うつ病の予防に役立てていただけるとうれしいです。
・気分の落ち込みが続いたら要注意
WHO(世界保健機関)によると、うつ病患者は世界の人口の3~5%にのぼり、日本では国民の15人に1人がうつ病を経験するといわれています。
仕事でミスをすると一時的に落ち込むことがありますよね?
ですが、落ち込みが10日~2週間以上続くようであれば、抑うつ状態になっている恐れがあるので要注意です。
十分な休息をとり、医療機関を受診しましょう。
・心だけがうつ病の原因ではない
うつ病になり得る要因には、3つの種類があります。
1つ目は、「身体的要因」です。
慢性的なストレスや疲労、睡眠不足、過労、病気やケガによる痛みなどにより、憂鬱になってしまいます。
うつ病で体に表れる症状といえば、自律神経の乱れや胃痛といったイメージがあるかもしれません。
その場合もありますが、疲れや体調不良が心に影響することも意識しておきましょう。
忙しくても体を休めたり、何も考えないようにしたりする時間をつくるのがおすすめです。睡眠時間もしっかりと確保しましょう。
・環境を変えるためにすべきこととは?
2つ目は、「環境的要因」です。
職場での人間関係や家族の問題など、自分を取り巻く環境にストレスを感じている状態をいいます。
転勤や異動で働く環境がガラッと変わるとか、職場や取引先に苦手な人がいるなど、環境に悩まされる人は多いかもしれません。
他人の性格や行動を変えるのは難しく、家族や身近な人が抱える問題は自分の身にもふりかかるものだからです。
環境的要因で悩んだら、ひとりで抱え込まないことが肝心です。信頼できる人に話を聴いてもらうとか、職場の窓口に相談するといいですね。
誰かに話すと心が軽くなります。それだけでなく、自分の話に耳を傾け、共感してくれる人がいることで、社会的自己効力感や自己肯定感も高まりますよ。
・仕事が順風満帆でもうつ病になる?
3つ目は、「心理的要因」です。
仕事で大きな失敗をすれば、自信を失うのは当然のこと。自己効力感も下がってしまいます。
それだけでなく、将来に対する漠然とした不安や職場で居場所を見つけられない孤独感がうつ病の要因になる場合もあります。
つまり、仕事にも人間関係にも問題がなくても、気分の落ち込みが続く場合があるということです。
うつ病にならないためには、自分自身の体と心の状態をチェックすることが肝心です。
心身が不調だと自己効力感も上がりません。
そんな自分にムチを打つのではなく、周りの人や専門医を頼り、ゆっくりと休む時間をとっってくださいね。