自己効力感とプライドの高さは関係する?プライドが高い人の特徴とは?
自己効力感が高い人は、「自分はできる」と自信を持っています。
では、自己効力感が高い人とプライドが高い人はどう違うのでしょうか?
今回は、プライドが高い人の特徴についてお伝えします。
・プライドが高い人が持つ2つの特徴
カナダのゴフマンは、「フェイス」という概念を提唱した社会学者です。
フェイスとは人間関係にかかわる基本的欲求で、日本語で表すと「面子(メンツ)」のことをいいます。
フェイスには以下の2つの種類があります。
ポジティブフェイス(積極的フェイス)は、自分をよく見せたい、他者から受け入れられたいという欲求をいいます。
一方、ネガティブフェイス(消極的フェイス)は、自分の領域を他者に邪魔されたくないという欲求のことです。
プライドが高い人はどちらの特徴も強く出るのが特徴です。
・ポジティブフェイスが高めな人とは?
ポジティブフェイスの傾向がある人は承認欲求も高めです。
ファッションや持ち物に気を使い、人から褒められることを求めます。
自己効力感もポジティブフェイスも高い人は、仕事に対して積極的に取り組みます。成果を褒められるとモチベーションが上がり、さらに熱心に仕事をするでしょう。
一方、自己効力感はそれほど高くなく、ポジティブフェイスだけが高い人は、ちょっとした失敗で傷ついてしまいます。
たとえば、新規開拓で相手にされなかったり、頑張ってもすぐに結果が出なかったりすると、「これは自分がする仕事ではない」と思うでしょう。
・ネガティブフェイスが高めな人とは?
ネガティブフェイスの傾向が高い人は、自分ができることや得意分野に誇りを持っています。
自己効力感もネガティブフェイスも高めな人は、探究心旺盛で努力を惜しまないので、専門知識が豊富で高いスキルを持っています。
ネガティブフェイスが高めな人は自分の領域に入られるのを嫌がりますが、自己効力感が高い人は向上心があるため、新たな知識を教えてくれる人を受け入れます。
一方、自己効力感が低くネガティブフェイスが高めな人は、誰かと比べられるのを嫌います。自分より優れている人に対して攻撃的な態度をとり、うまく人間関係が築けない場合があるでしょう。
自己効力感が高いはずなのに、些細なことで傷ついたり、周りの人にイラっとしたりするときは、プライドが高くなっていないかセルフチェックしましょう。
それぞれのフェイスをうまく活用すると、意欲的に仕事に取り組むとか、得意分野で集中力を発揮するという長所になります。
なので、まずはフェイスの特徴を知って、有効に活用しましょう。そうすれば自己効力感も上がりますよ!