対面ストレスを減らす自己効力感の上げ方

新しい環境へのストレスが原因で心身のバランスを崩す5月病患者が、例年よりも増えているそうです。

その原因のひとつに、「対面ストレス」が考えられます。

コロナ禍でリモートワークが中心だった人が対面で人に会うことで、ストレスを感じてしまうケースがあります。

今回は、対面ストレスを減らす自己効力感の上げ方についてお伝えします。

・話し上手になるより聴き上手になる

対面ストレスを減らすためには、「社会的自己効力感」を上げることが大事です。

社会的自己効力感とは対人関係における自己効力感をいいます。社会的自己効力感が上がると、相手の気持ちに寄り添う共感力が高くなり、良い人間関係を築けます。

オンラインでやりとりしていた人と実際に会うのは緊張するものです。「うまく話さなければ!」という気持ちが働き、それがストレスにつながります。

なので、話し上手を目指すのではなく聴き上手になって社会的自己効力感を上げるのがおすすめです。

・「ノンバーバルコミュニケーション」を味方につける

言葉以外で行う意思疎通を「ノンバーバル(=非言語)コミュニケーション」といいます。表情、姿勢、しぐさ、目線、ジェスチャー、口調、声のトーンなどから、相手の気持ちや求めていることを読み取ります。

対面はオンラインよりも表情や目線などがわかりやすいという良さがあります。相手の様子をよく観察して、興味を示した話題について掘り下げたり、相手が緊張や警戒しているようならば雑談をして場の空気を和ませたりするといいですね。

・「うなずき」と「相づち」で共感力アップ!

相手の表情を読むことに夢中で、あなた自身が無表情にならないように気を付けましょう。

無表情は何を考えているのかわからないため、相手に不安を与えます。自分が話すときや相手の話を聴くときは、表情や声のトーンで感情を表すように心がけましょう。

それから、相手が話しているときに、うなずきと相づちを入れるのが効果的です。

オンラインでは相づちを打とうとするとタイミングがずれてしまうため、相づちを控えた人が多かったのではないでしょうか。ですが、対面ではその心配がありません!

うなずきと相づちもノンバーバルコミュニケーションの一種で、首を縦に振ってうなずくことで、「あなたの話を理解し、肯定しています」という意思を表します。

また、「はい」「そうですね」「なるほど」といった相づちを打つことで、相手は自分の話をきちんと聴いてくれていると感じます。すると信頼関係を築けて会話がスムーズに進み、やがて対面ストレスも減っていくはずです。

対人ストレス

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