自己効力感が上がるデメリットとは? 3つのデメリットと対処法

自己効力感が高い人(高まっている状態)は、やる気に満ちあふれています。

自己効力感が上がるのは良いことのように思えますが、デメリットはあるのでしょうか?

今回は、自己効力感が上がる3つのデメリットとその対処法についてお伝えします。

1.リスクが高い選択をしてしまう

自己効力感が高まっているときは、新しいことをしたい気持ちが強くなります。

安全性が高いことやこれまで継続してきたことよりも、革新的なものに目が向きやすくなります。

また、「やればできる」と信じているので、リスクが予測できていない状態で突き進む恐れがあります。その結果、失敗する可能性が高まります。

《対処法》

新しいことに挑戦するときは、「まずはやってみる」ではなく、緻密な計画を立てます。

これまでの信頼や実績を軽視せず、十分な下準備をしてから実行するといいでしょう。

2.行動がともなわない

「やればできるけど、やっていないだけ」という状態になるのも、自己効力感が上がっているときのデメリットです。

本人は自分に自信を持っていますが、周りの人は「口だけで何も行動しない人」という印象を持ちます。

なぜ行動がともなわないのかというと、完璧主義になっているからです。やればできるという自信はあるものの、「行動するからには完璧にやらなければならない」という思いがあるために動き出せなくなっているのです。

《対処法》

完璧を求めず、最初の一歩を踏み出すことが肝心です。

自己効力感が上がっているときは成功や達成するイメージが描けています。成功するためにどんな行動ととるべきなのか書き出し、できるだけ小さなステップから始めます。

最初の一歩がうまくいけば、行動するのが怖くなくなりますよ。

3.人間関係が悪くなる

仕事に対するモチベーションが高く、次々に行動を起こしている人がいたとします。周囲の人を引っ張っていくリーダー的存在です。

ところが、自分ができるからといって、「どうして行動しないの?」という態度をとると、周囲の人と温度差が生まれてしまいます。

「あなたはできるからいいですよね」と嫉妬されたり、「あなたとわたしは違う」という態度をとられたりしたら要注意。その状態が続くと人間関係が悪くなってしまいます。

《対処法》

能力や性格、モチベーションの状態などは人によって違います。

周りの人とうまくやっていくためには、自分の考えを押し付けず、相手の状況や気持ちを知ることが大事です。その人の話を傾聴することで信頼関係が生まれます。

そうして関係作りができるとアドバイスを求められることがあります。そのときに、モチベーションを上げる方法や行動するときのコツなどを話すといいでしょう。

対処法

コラム一覧へ戻る