自己肯定感と自己効力感の違いと高める方法とは?

自己肯定感と自己効力感は、同じような意味で使われることがあります。

では、どちらか一方が低い、または高い場合はあるのでしょうか? 

それとも、どちらか一方が低くなるともう一方も低くなるのでしょうか? 

今回は、自己肯定感と自己効力感の違いと、これらを高める方法をお伝えします。

・自己効力感が高い人は自己肯定感も高い?

自己肯定感とは、自分自身の価値を認めている、自分を肯定している気持ちのことをいいます。さまざまな解釈がありますが、自分を否定せず受け入れているという意味だと考えていいでしょう。

一方、自己効力感は、ある状況において必要な行動が遂行できると自分の可能性を認知していることをいいます。つまり、「やればできる」と自分を信じているということです。

自己効力感が高い状態は、「自分には可能性や能力がある」と思っているため、自己肯定感が高まっているといえます。

自己肯定感が低い場合、「自分はダメだ」とか、「できるはずがない」という自己評価になります。自分の可能性を信じることができないので、自己効力感も下がります。

反対に、自己肯定感が高い場合は、「自分はできる」とか「能力がある」と思えるため、自己効力感も上がります。

なので、どちらか一方だけが高い、または低いということはなく、連動しているものだと考えていいでしょう。

・自己効力感を高めるために「根拠」は必要ない?

これらの自己評価は根拠がなくても高められます。

今までに成功した実績も根拠もないけれど、自分自身の能力を信じている人はいます。また、思っているだけで実際には行動を起こさないという人もいるでしょう。

ただし、自己効力感が高い人は行動するハードルが低く、行動することで物事を成し遂げられる可能性が高いです。

そうして物事を成し遂げた結果が自信を持つ「根拠」となり、さらに自己効力感が高まります。

根拠がなくても自己効力感は持てますが、根拠があることで自己効力感も自己肯定感も上がり、その状態で新たな行動を起こすという好循環が生まれます。

・自己肯定感と自己効力感を上げる「根拠」の取り扱い方

一方、成功体験を積んでいたり、周囲の人からの評価が高かったりしても、自己肯定感も自己効力感も低い人もいます。

成功体験があるのにこれらが低い場合は、その実績を認めることが大事です。

実績とは、「やってみたらできた」という証明です。その証明を根拠として、「やってみたらできたのだから、これからもできるはずだ」と考えることで、自己効力感を高められます。

なので、自己肯定感も自己効力感も下がっているときは、根拠を見つけることが肝心です。根拠を振り返り、認めることで、自分自身への評価を書き換えられますよ!

自己効力感

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